都会の奔流

- 93分
- 35mm・白黒・不完全
丸の内界隈の会社で課長をつとめる八田啓一(佐分利)が、婚約者である信江(川崎)の弟・喜郎(三井)を更生させようと自宅に引き取る。しかし喜郎は恩を仇で返した挙句、不良青年の牧(川名)と喧嘩して大怪我を負ってしまう。啓一が「兄」として輸血を申し出た末、信江が「血縁」でつながる家族関係を称揚して大団円を迎える展開に、戦時下のメロドラマらしい側面が見てとれる。冒頭クレジットのみ欠落。
1940(松竹大船)(監)佐々木啓祐(原・脚)猪俣勝人(撮)長岡博之(音)早乙女光(出)佐分利信、三井秀男、原保美、木暮実千代、川崎弘子、笠智衆、河村黎吉、川名輝