不動の愛を描く木下恵介の勇気がわたしたちを覚醒させる幕末から太平洋戦争へと至る近代日本の歴史を背景に描くある一家3代の物語。戦時下に作られた国策映画ながら、出征する息子を必死に追う母親の姿を長回しで見せたラストシーンは、映画史に残る名場面となった。
(監)木下惠介(原)火野葦平(脚)池田忠雄(出)田中絹代、笠智衆、杉村春子