さすらいの旅路

- 82分
- 35mm・白黒
同じ安アパートで暮らす、バーの女給美津子(若山)と流しの歌手亮一(龍崎)は夫婦同然の間柄。だが亮一が念願のレコードデビューを果たしたことで2人の人生はすれ違ってゆく。これも定型の歌謡映画ながら、アパートの窓外からの移動撮影、ガード下の映画館前や温泉地の橋の上など、透徹した視線で描き出される長回しの描写が、寡黙な人物たちの心情を切々と訴えかけてやまない。
1951(新東宝=岸プロ)(監)中川信夫(原)大林清(脚)岸松雄、井手雅人(撮)鈴木博(美)加藤雅俊(音)服部正(出)若山セツ子、龍崎一郎、田崎潤、暁テル子、清川玉枝、柳永二郎、清水将夫、川喜多小六、花岡菊子、小畑実、淡谷のり子、榎本美佐江、渡辺はま子
- 長瀬記念ホール OZU
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