7実験映画の模索

  • 計63分

モノクロームの画家 イヴ・クラインYVES KLEIN LE MONOCHROME

  • 29分
  • 16mm・カラー

1963年に「映像芸術の会」を設立した野田は松本俊夫らと論陣を張るとともに、美術の領域にも接近し実験的作品にも挑んでいる。本作は、フランスの画家クライン(1928-62)の死後に、夫人から美術評論家の瀬木慎一に託されたプライベート・フィルムをもとに、野田が編集・構成した作品。

1964(美術映画協会)(構成)野田真吉(録音)奥山重之助(音)武満徹

ふたりの長距離ランナーの孤独

  • 9分
  • 16mm・白黒

1964年の東京オリンピックを物流の側面から描く記録映画『オリンピックを運ぶ』のために、マラソン競技を取材していた野田は、甲州街道を走る先頭ランナーに並走しようと乱入してきた一般男性を偶然に撮影する。その男性が警官に取り押さえられるまでの数十秒間を捉えたショットを反復することにより作品化した。

1966(監・製作)野田真吉(撮)因幡元光、大須賀武

砲台のあった島 -猿島 あるいは廃墟と落書

  • 25分
  • 16mm・パートカラー

幕末から敗戦まで防衛拠点として砲台が置かれていた横須賀港沖の猿島は、戦後には海上公園として恋人たちに人気の訪問地となり、軍事施設の廃墟にも様々な落書きが見られる。それらの情景に魅了された野田は、1968年に白黒で撮影したうえ1983年にカラーで追加撮影を行ない、風景によって時空を重層的に表現する映像詩を綴った。

1987(監・製作・編集)野田真吉(撮)金沢信二郎、亘真幸、岩崎充利、大塚正之(音)長谷川元吉(録音)井上洋右

  • 小ホール
  • 小ホール