6東京シネマとの協働

  • 計75分

鋳物の技術 -キュポラ熔解-

  • 18分
  • 35mm・カラー

1954年に岡田桑三が立ち上げた「東京シネマ」では、演出家として野田真吉を招いた。本作は、イーストマンカラーを用いた国産記録映画第一号であり、野田にとっても初のカラー作品となった。金属加工の技術者向けにキュポラ熔解法を解説した科学映画であり、鋳造プロセスを美しい映像で捉えている。

1954(東京シネマ)(監)野田真吉(脚)吉見泰(撮)入沢五郎(音)箕作秋吉(動画原画)村山知義(解)浅沼博

伸びゆく東北電力 10集 この雪の下に

  • 32分
  • 35mm・カラー

山形県西川町を取材し、降雪期前の街中の賑わいを皮切りに、冬には男性たちが都市へ出稼ぎに行く一方、雪深い中での家庭生活も電化が進みつつある様を描く。さらに、山の小学校での教師たちの自然条件に適応した教育の取組みが紹介される。東京シネマでは東北電力のPR映画を一手に担って農村の電化を題材に製作していたが、その10作目を担当した野田は、『農村住宅改善』(1941)を発端とする東北への関心を本作後も発展させている。

1956(東京シネマ)(監)野田眞吉(製作)岡田桑三(脚)吉見泰(撮)大小島嘉一(録音)片山幹男(音)芥川也寸志(解)増田順二

マリン・スノー -石油の起源-

  • 25分
  • 35mm・カラー

石油がどのようにして生成されたのかについて、有機説をもとに解説する科学映画。顕微鏡撮影によって海の微生物の映像美を捉えるとともに、その遺骸が雪のように海底に堆積したうえ原油が生成されるというサイクルを壮大な叙事詩として描く。国内外で多数受賞し、高く評価された。

1960(東京シネマ)(監)野田真吉、大沼鉄郎(製作)岡田桑三(脚)吉見泰(撮)小林米作(録音)片山幹男(音)間宮芳生(解説)高島陽

  • 小ホール
  • 小ホール