8ドグラ・マグラ

  • 109分
  • 35mm・カラー

日本の推理小説界の三大奇書の一篇として名高い夢野久作の同名小説の映画化。日本の実験映画を代表する作家であり映画理論家としても活躍した松本俊夫の最後の長篇劇映画。大正末期の九州帝大医学部精神科病棟で、記憶喪失となった呉一郎(松田)は、彼が関与したとされる殺人事件と正木教授(桂)による狂人の研究について若林教授(室田)から聞かされるが…。メタフィクション構造を持つ「幻魔怪奇探偵小説」と銘打たれた原作をもとに幻想や妄想が混交しためくるめく映像で展開され、鈴木達夫の撮影と木村威夫の美術により、摩訶不思議な世界観が際立つ。

1988(活人堂シネマ=都市環境開発)(監・脚)松本俊夫(原)夢野久作(脚・出)大和屋竺(撮)鈴木達夫(美)木村威夫、斉藤岩男(音)三宅榛名(出)松田洋治、桂枝雀、室田日出男、三沢恵里、森本レオ、灰地順、小林かおり、渡辺文雄、江波杏子

  • 小ホール
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