3仮面の女

- 95分
- 35mm・白黒
芝木好子が週刊サンケイに連載した同名小説を原作に、女性映画を得意とするベテラン・阿部豊が手がけたメロドラマ。大学助教授の朝吹(葉山)は、飯坂温泉への旅で出会った亜美子(筑波)と銀座のバーで再会して恋に落ちる。しかし、彼女は情夫の菊川(岡田)との爛れた関係や赤線で働いていた過去ゆえに苦悩する。『肉体の反抗』(1957、野口博志)で人気となりヴァンプ役が続いていた筑波久子のイメージを逆手に取り、真実の愛を題材として男女の悲哀を描きだす。木村威夫による精巧な美術も見どころ。なお、筑波は、後にアメリカに移住してプロデューサーとなり『ピラニア』(1978、ジョー・ダンテ)などをヒットさせた。
1959(日活)(監)阿部豊(原)芝木好子(脚)松浦健郎(撮)岩佐一泉(美)木村威夫(音)佐藤勝(出)筑波久子、葉山良二、南田洋子、大坂志郎、渡辺美佐子、岡田真澄、内藤武敏、小園蓉子、南寿美子、東惠美子、奈良岡朋子
- 小ホール
- 小ホール