5天、見たけ/陽は傾ぶき/杣人(そまうど)物語

  • 計128分

天、見たけ

  • 10分
  • 16mm・カラー

『かたつもり』からの連作というべき短篇。モノクロームやストップモーションを駆使した実験映画的な色合いの濃い作品となっている。

1995(組画)(監・撮)河瀨直美

陽は傾ぶき

  • 45分
  • 16mm・カラー

『かたつもり』『天、見たけ』につづく「おばあちゃん」3部作の一篇。キャメラの視線に親密さが増している。

1996(組画)(監・撮)河瀨直美

杣人(そまうど)物語

  • 73分
  • 16mm・カラー

『萌の朱雀』のロケ地である奈良県西吉野村を河瀨自ら撮影したドキュメンタリー。「生まれ変わって、私が18歳の時に会いに来てよ」と笑う女性、子どもを事故で亡くし愛犬をわが子のように可愛がる男性、かつて恋していた女性の思い出を語る男性…年老いた村人たちの人生の輪郭が、豊かな表情や語り口をとおして浮かび上がる。顔の皺やシミが識別できるほどの接写、民家の軒先にできた氷柱等の自然描写、撮影対象にキャメラを渡して自分の姿を撮影させる視線の転換など、河瀨のとらえるものはここでも一貫している。

1997(組画)(監・撮)河瀨直美

  • 長瀬記念ホール OZU
  • 長瀬記念ホール OZU