朝の波紋

- 103分
- 35mm・白黒
篤子(高峰)と二平太(池部)はともに貿易関係の企業に勤めていたが、中小と大手で、置かれた境遇はまったく違っていた。だが、先の戦争で恋人と引き裂かれるという共通の経験があった。嫉妬や誤解で反目しながらも、2人は互いの中に真実の姿を見つけようとする。三浦と五所はスタヂオ・エイト・プロの2作(『わかれ雲』と本作)で日常の中の静かなユーモアと情感を追求していった。それがいよいよ次作(『煙突の見える場所』)で結実をみる。可燃性オリジナルネガから作製した画質の良好なプリントを上映。
1952(スタヂオ・エイト・プロ=新東宝)(撮)三浦光雄(監)五所平之助(原)髙見順(脚)館岡謙之助(美)進藤誠吾(音)齊藤一郎(出)高峰秀子、池部良、岡田英次、岡本克政、三宅邦子、沼田曜一、澤村契惠子、高田稔、滝花久子、上原謙、香川京子