腰辨頑張れ/嬉しい娘

- 計89分
★印の回は上映後に鷲谷花氏(大阪国際児童文学振興財団特別専門員)による講演(約50分)があります。
腰辨頑張れ
- 38分
- 18fps・35mm・無声・白黒
1930年にデビューした成瀬巳喜男の監督第8作にして、現存する最古の作品。しがない保険勧誘員を主人公にしたナンセンス喜劇でありながら、成瀬の現実への冷徹な目線が冴えている。幾何学的に画面を分割する過剰なモンタージュや、画をネガ像に反転させる実験的演出で三浦の技巧が存分に発揮されている。
1931(松竹蒲田)(撮)三浦光男(監・脚)成瀬巳喜男(出)山口勇、浪花友子、加藤精一、明山靜江、菅原秀雄、関時男

嬉しい娘
- 51分
- 20fps・35mm・無声・白黒
17歳にしてすでに日活時代劇部のトップ女優となっていた山田五十鈴による数少ない現代劇の1本。前田商事の社長・秀造(山本嘉一)は、放蕩者として社内の評判が芳しくない息子の浩(杉)に社長の座を譲ろうとしている。そんな折、浩は偶然見かけた美智子(山田)に見惚れ、後をつけていくのだが…。簡易保険局の宣伝映画でありながら、軽妙なタッチが魅力的な小品。
1934(日活京都)(撮)三浦光雄(監・脚)千葉泰樹(原)(脚)小國英雄(美)榊原志げき(出)山田五十鈴、杉狂兒、村田知栄子、山本嘉一、稲田春子、関時男、中村壽郎、山本冬郷、花野國子
