2風俗画 近卋初期 他

  • 計94分

狂言

  • 37分
  • 35mm・カラー

中世の民衆演劇の高度な洗練として狂言の世界を解説し、人間国宝六世野村万蔵、三世茂山千作らの芸と向き合うとともに、地方に残る郷土狂言にも取材している。著名な演目を見せるだけでなく伝承の側面にも注目、若手への熱の入った指導の現場にもレンズを向けた。

1969(企画)文化庁(製作)岩波映画(監・脚)羽田澄子(製)高村武次(撮)西尾清(録)安田哲男(出)野村万蔵、茂山千作、茂山千五郎、茂山千之丞、野村万之丞、野村万作、野村悟郎、水上勇一、野村耕介(解)奈良岡朋子

風俗画 近卋初期

  • 23分
  • 35mm・カラー

初めて庶民が絵に描かれるようになった戦国時代を民衆文化の昂揚期と捉え、「洛中洛外図」などの作品を通じて風俗画の世界を探究する。当初遠くから見た時はこれらの絵に興味を感じなかった羽田だが、小さな人物がうごめく細部を凝視することでその魅力に目覚めたという。現にこの映画でも、細部のクロースアップをたたみかけることで絵の活劇性に迫り、作品がたたえるユーモアを描出している。

1967(企画)東京国立博物館(製作)岩波映画(監・脚)羽田澄子(製)田中清廣(撮)小村静夫(録)久保田幸雄(音)間宮芳生(解)丹阿彌谷津子

法隆寺献納宝物

  • 20分
  • 35mm・カラー

明治初期に法隆寺から皇室に献納され、現在は東京国立博物館の所蔵となっている飛鳥・奈良時代の工芸品や仏像などを紹介する一篇。その演出スタイルは羽田の作風には珍しく実験的で、観客を博物館へ導く少女が出現するとともに、宝物たちの歴史を語る男と、詩の言葉でその世界を彩る少女のダブル・ナレーションで進んでゆく。詩は羽田の妹であるフランス文学者・近藤矩子(のりこ)によって書かれた。

1971(企画)東京国立博物館(製作)岩波映画(監)羽田澄子(製)堀谷昭(撮)西尾清(美)諏訪淳(録)安田哲男(音)矢代秋雄(詞)近藤矩子(声)岡田英次、二木てるみ

BAMBOO(竹と日本人)

  • 14分
  • 35mm・カラー・英語版・日本語字幕付

日本人と竹との四季を通した多様な関わりを海外向けに紹介したPR映画。柔らかく新鮮な筍料理、竹かごや傘など職人が作る美しい日用品、また、竹垣をはじめ日本の家屋や庭の至る所で用いられ、祭りにも登場する。国際観光振興会の企画によって英語、米語、仏語、独語、スペイン語、ポルトガル語の各バージョンが作られた。

1975(企画)国際観光振興会(製作)岩波映画(監・脚)羽田澄子(製)高橋宏暢(撮)根岸栄(音)宮崎尚志

  • 小ホール
  • 小ホール