1村の婦人学級 他

- 計94分
村の婦人学級
- 25分
- 16mm・白黒
4年間の助監督生活を経た羽田の初演出作品。滋賀県の農村を舞台に、これまで因習によって家庭の中で発言する機会を持たなかった婦人たちが一所に集い、学校教育とつながることで子どもたちをより深く理解するとともに、新時代の考え方にも目覚めてゆく。撮影にあたっては、時間をかけて地元の人々の理解を得、映画作りと並行して婦人学級も組織化されたという
1957(企画)文部省(製作)岩波映画(監・脚)羽田澄子(製)小口禎三(撮)小村静夫(録)櫻井善一郎

伊勢志摩の旅
- 20分
- 16mm・カラー
伊勢神宮の解説に始まり、塩作りや真珠の養殖、そして海女たちの仕事ぶりを紹介する観光映画。郷土の歴史と現代の姿をともに提示している。
1966(企画)三重県、三重県観光連盟、伊勢志摩国立公園協会(製作)岩波映画(監)羽田澄子(製)松山広昭(撮)小村静夫(録)桜井善一郎(解)高橋征郎

古代の美
- 22分
- 16mm・白黒
縄文・弥生・古墳時代の土器や土偶などを紹介しながら、当時の人々の生活感情に迫ろうとした初期の代表作。ラストでは本物の埴輪を使い、躍動感あるモンタージュと巧みな音楽構成で古代人の生活を再現したが、そのために作曲の矢代秋雄とは古代美術を学ぶところから共に行動したという。動かないものに生命を与える演出は、その後も羽田の作品歴に脈々と息づいている。
1958(企画)東京国立博物館(製作)岩波映画(監・脚)羽田澄子(製)吉野馨治(撮)藤瀬季彦(美)高木潔(録)片山幹男(音)矢代秋雄(解)篠田英之介

もんしろちょう ―行動の実験的観察―
- 27分
- 16mm・カラー
動物行動学者の日高敏隆に指導を仰ぎ、モンシロチョウの行動の謎をテンポよく構成された複数の実験で明らかにしてゆく羽田の自主企画。チョウの育成の煩雑さと撮影の長期化で一度は製作がピンチに陥ったが、テレビ・シリーズ「たのしい科学」など岩波映画の科学映像を牽引する牧衷とともに完成にこぎつけた。実際のチョウの行動は日高やスタッフの予想を裏切ることも多く、撮影対象が映画作りのメソッドを問い続ける点でも斬新だった。デザイン性の高いカラフルな実験装置も注目に値する。
1968(企画製作)岩波映画(監・脚)羽田澄子(製・脚)牧衷(撮)関晴夫、根岸栄、岡田久(録)岡本光司(音)三木稔(解)黒沢良

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小ホール
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小ホール