8乱れる

  • 98分
  • 35mm・白黒

夫の遺した酒屋を20年間守ってきた寡婦の礼子は、スーパーマーケットの進出で経営の見直しを迫られるなか、義弟から恋心を打ち明けられて動揺する。成瀨作品の最良の瞬間には、まるで犯罪映画のような緊迫感がみなぎっているが、ほぼ全篇がそうした瞬間で構成されているこの映画は、カット割りと美術、衣裳、人物の動きの連動でサスペンスを持続させながら、やがて衝撃の結末へと至る。

1964(東宝)(監)成瀨巳喜男(脚)松山善三(撮)安本淳(美)中古智(音)斉藤一郎(出)高峰秀子、加山雄三、草笛光子、白川由美、浜美枝、三益愛子、藤木悠、北村和夫、十朱久雄、浦部粂子、柳谷寛、佐田豊、中山豊、矢吹寿子、中北千枝子

  • 小ホール
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