6近松物語

- 102分
- 35mm・白黒・英語字幕付き
大経師の内儀・さんと手代の茂兵衛は、誤解から不義密通の罪を負わされて逃げるが、その道中で真実の恋に目覚めていく。近松の「大経師昔暦」を下敷にした悲恋物語。溝口健二の映画では、川や湖のシーンがいつも素晴らしいが、この映画のそれは極め付きと言える。宮川一夫の撮影も、主演スター二人の演技も一分の隙もなく、悲劇と愛の恍惚とが交錯する終結部へと映画を駆け上らせる。
1954(大映京都)(監)溝口健二(原)近松門左衛門(脚)依田義賢(撮)宮川一夫(美)水谷浩(音)早坂文雄(出)長谷川一夫、香川京子、南田洋子、進藤英太郎、小澤榮、菅井一郎、田中春男、石黒達也、浪花千榮子、十朱久雄、荒木忍
- 小ホール
- 小ホール