8春泥尼しゅんでいに

  • 98分
  • 35mm・白黒

尼僧の恋を描いて話題を呼んだ今東光の『春泥尼抄』が原作で、週刊誌連載途中で映画化された。河内の貧しい農家に生まれた春枝(筑波)は、口減らしのために尼寺に預けられて尼僧春泥となる。男の誘惑に落ちて尼寺を追われた春泥だったが、自らを見つめ直し、あらためて仏の道に進む決意を抱く。木村は阿部豊監督が戦後日活で手掛けた18作品のうち、11本で組んで相性の良さを見せたが、その中でも本作を「最も印象に残る」作品のひとつに挙げている。

※本作品は今回新たに35mmニュープリントを作製いたしましたが、後半の一部分に、フィルム原版に起因する画面の大きな揺れなどが生じますことをあらかじめご了承ください。

1958(日活)(美)木村威夫(監)阿部豊(原)今東光(脚)松浦健郎(撮)峰重義(音)斎藤髙順(出)筑波久子、左幸子、岡田真澄、沢本忠雄、二谷英明、小杉勇、山本かほる、細川ちか子

  • 長瀬記念ホール OZU
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