5春琴物語

  • 111分
  • 35mm・白黒

『雁』と同じく美術監督伊藤熹朔、美術木村のクレジットで再び恩師と組んだ大映時代最後の作品。明治時代の大阪道修町どしょうまちの薬種問屋を舞台に、盲目の娘琴(京)と、彼女に一身をささげる奉公人佐助(花柳)の濃密な物語世界を東京の撮影所で作り出すという難題に、正面から取り組んで高い評価を得た。木村はこの作品の準備中に誘いを受けて、撮影終了後に製作再開間もない日活に移籍した。

1954(大映東京)(美)伊藤熹朔、木村威夫(監)伊藤大輔(原)谷崎潤一郎(脚)八尋不二(撮)山崎安一郎(音)伊福部昭(出)京マチ子、花柳喜章、船越英二、青山杉作、千秋實、宮嶋健一、河野秋武、進藤英太郎、瀧花久子、杉村春子(解)東山千榮子

  • 長瀬記念ホール OZU
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