19紙屋悦子の青春

- 113分
- 35mm・カラー
松田正隆の戯曲を映画化した黒木和雄監督の遺作。空襲で両親を亡くし、鹿児島で兄夫婦と暮す悦子(原田)に縁談が持ち上がる。見合い相手の永与(永瀬)を連れてきたのは悦子と想いを寄せ合う明石(松岡)で、彼は特攻隊に志願していた。切迫した時代状況の中、互いに思いやる男女三人の姿が静かな感動を呼ぶ。木村は幾重もの意味を込めるように、主人公の家の前に満開の桜とススキをあえて同居させた。
2006(バンダイビジュアル=アドギア=テレビ朝日=ワコー=パル企画)(美)木村威夫、安宅紀史(監・脚)黒木和雄(原)松田正隆(脚)山田英樹(撮)川上皓市(音)松村禎三(出)原田知世、永瀬正敏、松岡俊介、本上まなみ、和田周、小林薫
- 長瀬記念ホール OZU
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