18怪談 お岩の亡霊

- 94分
- 35mm・白黒
鶴屋南北の原作に忠実に(クレジットはなし)、伊右衛門をどこまでも冷酷非道の男とし、照りつける日差しや滴る汗で夏の季節感を表現するなど、加藤流リアリズムが冴えわたる。お岩が鏡の中に変り果てた自分の顔を見る髪漉きの場をワンカットで見せる趣向は、数ある「四谷怪談」の中でも屈指の名場面。加藤が桜町弘子と初めて組んだという意味においても重要な作品である。
1961(東映京都)(監・脚)加藤泰(撮)古谷伸(美)桂長四郎(音)高橋半(出)若山富三郎、近衛十四郎、沢村訥升、伏見扇太郎、桜町弘子、三原有美子、藤代佳子、尾上鯉之助、渡辺篤、伊沢一郎、明石潮、吉川満子、沢村宗之助、坂東好太郎
- 長瀬記念ホール OZU
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