18華岡青洲の妻

- 99分
- 35mm・白黒
江戸時代末期。麻酔の研究に没頭する青洲(市川)を独占しようと人体実験の被験者に志願する妻(若尾)と母(高峰)の凄絶な争いを描く。有吉佐和子の原作をもとに新藤兼人が繊細な人物造型を施し、増村保造が鋭利に演出。「意志と情熱」の権化である増村的ヒロインに扮した高峰は、クロースアップに頼らずともその身体や視線を通して激しい情動を雄弁に表し、画面に緊張感をみなぎらせる。
1967(大映京都)(出)高峰秀子(於継)(監)増村保造(原)有吉佐和子(脚)新藤兼人(撮)小林節雄(美)西岡善信(音)林光(出)市川雷蔵、若尾文子、伊藤雄之助、渡辺美佐子、丹阿弥谷津子、原知佐子(解)杉村春子
- 長瀬記念ホール OZU
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