12晩春

- 108分
- 35mm・白黒
小津安二郎の戦後代表作で、原が紀子役を演じたいわゆる「紀子3部作」の第1作。娘を嫁がせようとするやもめの父(笠)と、父を思って嫁ぐ気になれない娘(原)の深い愛情と心の機微が丹念に描かれる。風にあたりながら自転車を走らせる原の笑顔と髪を撫で上げる仕草は輝くように美しく、彼女の神話的イメージを決定づける名場面となった。
1949(松竹大船)曾宮紀子(監・脚)小津安二郎(原)廣津和郎(脚)野田髙梧(撮)厚田雄春(美)濱田辰雄(音)伊藤宜二(出)笠智衆、月丘夢路、杉村春子、青木放屁、宇佐美淳、三宅邦子、三島雅夫、坪内美子、桂木洋子
- 長瀬記念ホール OZU
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