9罠 ブルーム事件AFFAIRE BLUM

- 111分
- 35mm・白黒
1926年にドイツで実際に起きた、ユダヤ人商人に対する殺人容疑裁判を、『郷愁』(1935)等で知られるE・エンゲルが戦後の東ドイツで映画化。ワイマール期ドイツの反ユダヤ主義や腐敗した警察機構が、その後のナチス台頭を呼び込むものとして批判的に描かれる。無実の人間が追いつめられる恐怖が巧みに描かれ、サスペンス映画としても見ごたえがある。R・A・シュテムレは戦前から活躍する脚本家兼監督で、1962年には西ドイツのテレビ向けに本作をリメイクしている。
1948(東ドイツ/デーファ)(監)エーリヒ・エンゲル(脚)ローベルト・アドルフ・シュテムレ(撮)フリードル・ベーン・グルント、カール・プリンツナー(美)エミール・ハスラー(音)ヘルベルト・トラントウ(出)パウル・ビルト、ハンス・クリスティアン・ブレッヒ、クラウス・ベッカー、ゲルハルト・ビーネルト、マリー・デルシャフト、クルト・エーアハルト
- 長瀬記念ホール OZU
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