7くちづけ

  • 73分
  • 35mm・白黒

撮影所の徒弟制度のなかで映画作りを学ぶだけでなく、ローマの国立映画実験センターに留学した経験を持つ増村保造の鮮烈な監督デビュー作。ともに犯罪者を父に持つ若い男女(川口、野添)が、面会に訪れた拘置所で知り合い、恋におちる。増村は情緒を排した乾いたタッチでスピーディに描いてみせ、日本映画界に新風を吹き込んだ。

〈こちらもおすすめ――企画担当より〉
増村が倒産直前の大映で撮った最後の作品『遊び』(1971)は、『くちづけ』と対をなす青春映画です。増村の青春に向ける眼差しの変化と、その対照的な結末に注目しながらぜひあわせてご覧ください。

1957(大映東京)(監)増村保造(原)川口松太郎(脚)舟橋和郎(撮)小原讓治(美)下河原友雄(音)塚原晢夫(出)川口浩、野添ひとみ、三益愛子、若松和子、淸水谷薰、入江洋佑、小澤栄太郎、若松健、河原侃二、吉井莞象、村瀨幸子、見明凡太朗

  • 小ホール
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