4若い人

- 81分
- 35mm・白黒
1929年の監督デビューから70年代まで長く活躍した豊田四郎の戦前の代表作。豊田は後に文芸映画で特に名を馳せるが、本作も当時ベストセラーであった石坂洋次郎の小説が原作。ミッションスクールの教師の間崎(大日方)は、自らを慕う問題児の恵子(市川)を庇護するも、彼の方針は同僚の橋本(夏川)をはじめとする周囲の人から理解されなかった。そんななか、恵子が妊娠したとの噂が流れ、間崎に疑いの目が向けられる。
〈こちらもおすすめ――企画担当より〉
若者の恋と性を明るくセンセーショナルに描く石坂洋次郎原作の映画化は、日本の民主主義と青春映画の深度を示すバロメーターでもあります。まずは占領期に一世を風靡した『青い山脈』『續 青い山脈』(共に1949、今井正)の若者たちの欲望と苦悩を、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
1937(東京発声)(監)豊田四郎(原)石坂洋次郎(脚)八田尚之(撮)小倉金弥(美)河野鷹思(音)久保田公平、津川主一(出)市川春代、大日方傳、夏川靜江、英百合子、山口勇、伊藤智子、林千歳、井上千枝子
- 小ホール
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