10新宿アウトロー ぶっ飛ばせ

  • 86分
  • 35mm・カラー

出所したばかりのやくざの西神(渡)は、密売していたマリファナを奪われた松方(原田)に頼まれ、二人で強大な犯罪組織に戦いを挑む。藤田敏八(としや)は繁矢の名前で監督した『非行少年 陽の出の叫び』(1967)で監督デビュー。劇映画監督作としては4作目となる本作は、劇団俳優座出身の新進スター原田芳雄が、同年代ながら日活を代表するスターとして、すでに名を馳せていた渡哲也と対等な役割を果たしている点で、日本映画の基盤となっていた撮影所システムの転換を象徴する作品である。

〈こちらもおすすめ――企画担当より〉
藤田監督の『修羅雪姫』(1973)は、クエンティン・タランティーノにも影響を与えた作品とされ、本作にも出演の梶芽衣子が仕込み刀を片手に敵を血祭りにあげます。青春映画のみならず、ロマンポルノやアクションも手掛けた藤田の職人芸をご覧になれる一本です。

1970(日活)(監・脚)藤田敏八(脚)永原秀一、蘇武路夫(撮)萩原憲治(美)千葉和彦(音)玉木宏樹(出)渡哲也、原田芳雄、梶芽衣子、成田三樹夫、沖雅也、高樹蓉子、今井健二、中島葵、原田千枝子、山野俊也、前野霜一郎、地井武男

  • 小ホール
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