4羽田澄子

  • 101分

デビュー作『村の婦人学級』(1957)以来、60年以上にわたって現役のドキュメンタリストであり続ける羽田澄子(1926-)。美術をめぐる映画にも注目すべき作品は多く、『山中常盤』は近世初期の岩佐又兵衛の同名絵巻を映像化したこの分野の集大成である。全12巻、150mにもなる作品を横スクロールで撮影、牛若丸と母・常盤御前の物語がダイナミックに展開する。動かない素材を緊張感に満ちたドラマに昇華させる手法は羽田が初期から得意としているが、『山中常盤』は企画から完成までに12年の歳月を要した。

山中常盤(やまなかときわ)

  • 101分
  • 35mm・カラー

2004(自由工房)(監)羽田澄子(製)工藤充(撮)若林洋光、宗田喜久松(デザイン)朝倉摂(録)滝澤修(音・三味線)鶴澤清治(作調・小鼓・打物)仙波清彦(浄瑠璃)豊竹呂勢大夫(ピアノ)高橋アキ(解)喜多道枝(出)片岡京子

  • 長瀬記念ホール OZU
  • 長瀬記念ホール OZU