23勅使河原宏

- 70分
映画の世界に参入するきっかけとなった『北齋』(1955)以来、美術映画は勅使河原宏(1927-2001)にとって本質的なジャンルだが、1962年の『おとし穴』以来劇映画監督としての声望が高まり、美術映画に回帰したのは『動く彫刻 ジャン・ティンゲリー』(1981)と長篇『アントニー・ガウディー』からである。ガウディの計画したサグラダ・ファミリアの建築過程を追った記録で、1983年に撮影した35mmフィルムに、1959年、勅使河原が初めての渡欧時に撮影した16mmのフッテージを挿入した構成で、二つの映像の落差が作品としての鍵になっている。
アントニー・ガウディー
- 70分
- 35mm・カラー
1984(勅使河原プロダクション)(監・製・編)勅使河原宏(製)野村紀子(撮)瀬川順一、柳田義和、瀬川龍(録)浅利公治(編)吉田栄子(音)武満徹、毛利蔵人、堀真慈(出)イシドロ・プーチ・ボアダ(声)宮口精二

- 長瀬記念ホール OZU
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