14西尾善介

  • 63分

日本映画新社を基盤に、黒部第四ダムの建設記録などの大プロジェクトで活躍した西尾善介(1915-1983)。『エラブの海』は、沖縄返還前、日本の最南端であった奄美諸島を舞台に、海女や真珠養殖で生計を立てる4人家族の日々を収めたもので、シネマスコープ(「日映スコープ」)による水中撮影という困難な技術的課題にも挑んだ作品である。本作を見た作家島尾敏雄は、奄美にはいない海女を導入するなど、本土側の一方的な思い入れがこもった内容に違和感を示しながらも「奄美をテーマにした先駆的な映画」とした。

エラブの海

  • 63分
  • 35mm・カラー

1960(日本映画新社)(監・脚)西尾善介(製)堀場伸世、青木正吉(撮)潮田三代治、日映水中撮影班(録)国島正男(音)小杉太一郎(解)小沢栄太郎

  • 長瀬記念ホール OZU
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