1柳沢寿男

  • 96分

時代劇から記録映画に転じ、戦後はフリーランスとして産業PR映画の第一線で活躍した柳沢寿男(1916-1999)は、企業社会に従属した映画作りに疑問を抱くと、1968年の『夜明け前の子どもたち』からは自主製作の福祉映画に生涯を捧げる。その晩年に誕生した5本の長篇を通じて、撮る側と撮影対象との「いってこいの関係」を重視する柳沢の方法論が育まれた。仙台の西多賀病院で撮影された第2作『ぼくのなかの夜と朝』は、進行性筋ジストロフィー症の子どもたちが生き、学ぶ意味の重みを厳しく考えさせる。

ぼくのなかの夜と朝

  • 96分
  • 16mm・カラー

1971(社団法人西多賀ベッドスクール後援会)(監)柳沢寿男(製)今野正己、浮田洋一(脚)大沼鉄郎(撮)石井尋成、秋山洋、長田勇(録)大橋鉄矢(編)高橋春子(音)松村禎三(解)伊藤惣一

  • 長瀬記念ホール OZU
  • 長瀬記念ホール OZU