1からゆきさん 他

- 計108分
からゆきさん
- 59分
- 35mm・白黒
女優として日本で初めて独立プロダクションを興した入江たか子の主演作。寒村から南方に出稼ぎにいったおゆき(入江)は、西欧人との間に生まれたアントン(滋野)をつれて村に帰るが…。監督は傾向映画の代表作『何が彼女をさうさせたか』(1930、鈴木重吉)などの助監督を経て、P.C.L.および東宝を代表する監督となった木村荘十二。女性の苦難と連帯をアイデアあふれる鮮烈な演出で描いている。
1937(P.C.L.映画製作所=入江ぷろだくしょん)(監)木村荘十二(原)鮫島麟太郎(脚)畑本秋一、東坊城恭長(撮)立花幹也(美)山崎醇之助(音)紙恭輔(出)入江たか子、丸山定夫、北澤彪、滋野ロヂェー、清川虹子

うなぎとり
- 49分
- 35mm・白黒
タカ(望月)と太郎(眞藤)の母子が、出稼ぎ先の子供たちと交流するひと夏をみずみずしく描く。歌舞伎座プロダクションは松竹系の映画会社で、本作は『喜びも悲しみも幾歳月』(1957、木下惠介)の併映作。監督の木村は、戦時中は満洲で演出を教えるなどし、終戦後も中国に留まって1953年に帰国。その後は、独立プロで短篇児童映画の監督や、地域に根付いた自主上映活動など、生涯を通じて映画による教育を試みた。
1957(歌舞伎座=近代映画協会)(監)木村莊十二(脚)新藤兼人、勝目貴久(撮)木塚誠一(美)矢野友久(音)林光(出)望月優子、眞藤孝行、岸旗江、宮本雅夫、青梅の子どもたち
