構造映画作品集

- 計91分
映画批評家のP・アダムス・シトニーが提唱した「構造映画」は、フィルムの特性や撮影、映写の仕組みなど映画を成立させる要素そのものをコンセプチュアルに捉えた作品群。カナダの現代芸術を牽引したマイケル・スノウ(1928-2023)のニューヨーク時代の代表作『波長』は、ある部屋に据えられた固定カメラを徐々にズームアップすることで視覚の芸術としての映画の構造を映し出した作品。ジョージ・ランドウ(1944-2011)の『スプロケットの穴~』は、女性のまばたきのテストフィルムをスプロケットの穴や汚れの粒子ごと映し出し、「映画を観る」という体験への省察を促す。2022年にアンソロジーによって復元されたポール・シャリッツ(1943-1993)の『S:TREAM:S:S:ECTION:S:ECTION:S:S:ECTIONED』は、水の流れを捉えた映像とフィルムに刻まれた傷の動きを重ね合わせ、動的な表現としての映画を再考する。
波長Wavelength
- 45分
- 16mm・カラー
1967(監)マイケル・スノウ

スプロケットの穴やエッジレターや汚い粒子などのある映画Film in Which There Appear Edge Lettering, Sprocket Holes, Dirt Particles, Etc.
- 4分
- 16mm・カラー🅰
1966(監)ジョージ・ランドウ

S:TREAM:S:S:ECTION:S:ECTION:S:S:ECTIONED
- 42分
- 16mm・カラー🅰
1971(監)ポール・シャリッツ

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長瀬記念ホール OZU
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長瀬記念ホール OZU
