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館長からのメッセージ(休館延長にあたって)
国立映画アーカイブ館長 岡島尚志より 皆様へ
新型コロナウィルス感染症により、お亡くなりになられた方々、そのご家族、ご友人の皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。現在罹患中の皆様の一日も早いご回復をお祈りいたしますとともに、日夜、未知のウイルスに立ち向かっておられるすべての医療従事者・関係者の皆様に敬意と感謝の意を表させていただきます。
国立映画アーカイブは、すでにご案内のとおり、京橋本館の一部改装工事を含めた館内整備事業にともなって、本年3月9日から5月28日までを京橋本館の休館期間として設定してまいりました。また、政府の緊急事態宣言による自粛要請に応じて、感染症の予防・拡大防止のため、なによりも皆様の、そして職員の健康と安全の確保を最優先して、相模原分館を含む全館の休館を継続中です。
これにより、当館内での上映、展示をはじめ、国内外で予定された共催上映・展示などさまざまな事業が中止・延期のやむなきに至り、多くのみなさまにご不便をおかけしておりますが、現下の緊急事態に鑑みて、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
こうした状況に加え、緊急事態宣言下であらたに生じたのは、3月より進めていた改装工事の中断です。国立映画アーカイブでは、現在、施工会社等と調整をおこなっておりますが、予定工期内での完了は困難な状況にあり、休館期間を延長せざるを得ないとの結論に達しました。これにともないまして、本年度最初の公開事業となるはずであった「EUフィルムデーズ2020」は残念ながら中止せざるを得ません。また、同様に展示企画「松竹第一主義 松竹映画の100年」についても、会期を変更させていただきます。
国立映画アーカイブの職員は、今回の自粛要請を真摯に受け止めつつ、京橋本館と相模原分館における来るべき事業再開に向けて、可能な限り着実に準備を重ねてまいります。
世界中で一時も早く新型コロナウィルスの災禍が終息し、皆様、そして映画・映画文化に携わるすべての人たちが、一日も早く日常生活を取り戻せることをお祈りしつつ、今回の休館延期につきまして皆様のご理解をいただきますとともに、国立映画アーカイブの事業再開にご期待いただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
国立映画アーカイブ館長 岡島尚志
※以下のトピックスもご覧いただけましたら幸いです。
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