日本の女性映画人(1)
――無声映画期から1960年代まで
Women Who Made Japanese Cinema [Part 1]: From the Silent Era to the 1960s

開催概要
- 会期
- 2023年2月7日(火)-3月26日(日)
本特集の休映日:月曜日および3月18日(土) - 会場
- 小ホール(地下1階)
- 定員
- 151名(各回入替制・全席指定席)
- マスクの着用をお願いします。
- 37.5℃以上の方は、入館の見合わせをお願いします。
- 主催
- 国立映画アーカイブ
- 協力
- 協同組合 日本映画・テレビスクリプター協会
本企画の関連資料として、監督・製作・脚本・美術・衣裳デザイン・結髪・スクリプター・編集などの各分野の女性スタッフの簡易な人名録を作成した。対象として主に1920年代から1960年代前半までとし、略歴などの情報を辿れた人物を取り上げている。(2/3更新)
[NFAJプログラムNo.43 | 上映会番号 459]
概要
日本映画の歴史において、監督・製作・脚本・美術・衣裳デザイン・編集・結髪・スクリプターなどの多様な領域で、女性映画人たちが手腕を発揮してきました。
無声映画期には、女優の登場以前から結髪部に女性たちが定着しはじめ、トーキー時代に導入されたスクリプターは撮影所の数少ない女性採用職として、長期キャリアや監督進出などの土壌となりました。また脚本家では、尾上松之助の時代劇の革新を担った林義子、松竹蒲田の水島あやめ、剣戟時代劇を多作した社喜久江などが活躍した後、戦前の日本映画の黄金期には鈴木紀子が日活や東宝で健筆をふるいました。監督としては、女性で初めて坂根田鶴子が劇映画デビューを果たしました。そして戦後には、女優から監督に進んだ田中絹代や望月優子、脚本の水木洋子や田中澄江、製作の水の江瀧子、編集の杉原よ志、美術の村木忍、衣裳デザインの森英恵や柳生悦子、さらに各分野での多くの功績もありました。
当館初の試みとなる本企画では、Part 1として、無声映画期から1960年代以前にキャリアを開始した女性映画人が手がけた作品を対象に、劇映画からドキュメンタリーまで計81作品(44プログラム)を上映します。脈々と築きあげられてきた女性映画人たちの歴史を掘り起こし、その仕事を見直すことにより日本映画への新たな視座が切り拓かれることを願っております。
プログラム
■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演 (声)=声の出演 (解)=解説・ナレーション
■スタッフ、キャスト欄の人名は原則として公開当時の表記を記載しています。
■各作品に携わった女性映画人の名前は青色で表示しています。また、ノン・クレジットで携わった場合も記載しています。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■特集には不完全なプリントや状態の悪いプリントが含まれていることがあります。
■ NEW とある作品はニュープリントでの上映です。
◆戦前からの先駆的な歩み◆
◆小特集 鈴木紀子と戦前の女性脚本家たち◆
鈴木紀子(1909-1985)は、無声映画期から戦中期にかけて活躍した女性脚本家として代表的な存在である。
石川県能美郡寺井町(現・能美市)出身。東京帝国女子専門学校卒業後、松竹映画脚本研究所を経て1931年に不二映画入社。33年には日活に移り、メロドラマから喜劇まで多作した。石川秋子の筆名により、『チョコレートと兵隊』(1938)を書いた後、東宝へ移籍して『花つみ日記』(1939)などを執筆。製作本数が制限された1940年代には紙芝居やラジオドラマなどを手がけたが、1945年春に病身となり帰郷した。戦後は地元でラジオドラマや演劇脚本を書き、その後は、婦人運動を牽引して全国地域婦人団体連絡協議会石川支部の要職を務めた。

◆脚本家◆
◆製作者◆
◆美術監督◆ ◆編集者◆
◆スクリプター◆
明日を創る人々83分・1946・(監・脚)山本嘉次郎(監)黑澤明、関川秀雄 三森逸子計102分 鈴木伸112分 藤本文枝86分 城田孝子計77分 中尾壽美子100分 秋山みよ89分 宮本衣子123分 堀北昌子87分 野上照代109分 白鳥あかね77分 梶山弘子92分 高岩禮子137分 厚木たか/石山一枝計99分
◆文化・記録・教育映画◆
上映日時(チケット購入)
■証明書にて割引・無料のチケットをご予約いただけるのは、ご来館者おひとりにつき、各回1枚のみです。ご来館者おひとりで複数枚の割引・無料チケットをご予約することはできません。
■各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
2/7(火) | |
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2/8(水) | |
2/9(木) | |
2/10(金) | |
2/11(土・祝) | |
2/12(日) | |
2/13(月) | 休館日 |
2/14(火) | |
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2/27(月) | 休館日 |
2/28(火) | |
3/1(水) | |
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3/3(金) | |
3/4(土) | |
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3/6(月) | 休館日 |
3/7(火) | |
3/8(水) | |
3/9(木) | |
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3/13(月) | 休館日 |
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チケット購入方法
チケット料金
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円/障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児・優待:無料
- 料金区分の違うチケットでは入場できません。差額のお支払で観覧することはできません。
- 学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズの方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方は入場できません。
- 未就学児、優待の方は「障害者または付添者等券」をお求めください。
オンライン販売
- 1月31日(火)以降、毎週火曜日10:00amより、翌週(火~日)上映回の電子チケットを当館HPより公式チケットサイトにて各回の開映15分前までオンライン販売します。
窓口販売
- 上映当日、当館1階窓口にて各回開映1時間前から5分前まで、チケットを若干数販売します。座席選択はできません。窓口に並ばず購入でき、座席選択可能なオンライン購入をお勧めします。オンライン完売となった場合も、当日の窓口販売はございますが、枚数は限定数となります。
電子チケット購入方法
電子チケットなら
- 手数料無料
- 紙のチケットの発券不要
- 座席選択可
上映日時ページより電子チケットをオンライン販売します。詳しい購入手順の説明はこちら(PDF)をご参照ください。上映日時ページから購入される場合は、3ページ目からご覧ください。
販売期限
各回の開映15分前まで
購入方法
入場方法
- 入場時に、QRコードを表示したスマホ画面、またはQRコードを印刷したものをご提示ください。
(QRコードのご提示がない場合はご入場できませんので、PCにより電子チケットをご購入された方は、必ずQRコードのPDFを印刷してご持参ください。) - 学生、65歳以上、障害者、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ、優待の方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方はご入場できません。
- 各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
- 開場は開映30分前です。
【ご注意ください!】
電子チケットには特集名や作品名が表示されません(上映日時のみ表示されます)。お間違いのないようご購入・ご提示ください。
バリアフリー上映のお知らせ
『ギターを持った渡り鳥』バリアフリー上映のお知らせ
3月25日(土) 1:00 PMの回は、聴覚障害の方向けの日本語字幕と、映画の音声を増幅するヒアリングループシステム座席をご用意しています。また、視覚障害の方向けの音声ガイドをFM配信し、ラジオ貸出もいたします。
予約について
ヒアリングループ座席と音声ガイドラジオ貸出はメールまたはFAXによる事前予約制です。
また、聴覚・視覚障害の方で、字幕でご覧になる方やラジオとイヤホンを持参される方も、お席の予約を受け付けますので、3月22日(水)までにご連絡ください(席数や貸出ラジオ台数には限りがございます。お早めにお申し込みください)。
- ヒアリングループご希望の方は磁気コイル付補聴器(“T”マーク付補聴器)をご持参下さい。
メールおよびFAX予約方法
件名:字幕/ヒアリングループ/音声ガイド(いずれかをご記入ください)
記入事項:
①来場者全員のお名前(付添者は人数だけでも可)
②希望席数/ラジオ希望台数
③返信用連絡先(当日も連絡がとれる電話番号またはメールアドレス)
- 日曜・月曜に予約申込された場合、予約受付の返信は後日お送りします。
- 個人情報は上記の目的にのみ使用し、使用後は適切に破棄します。
- 申込期間
- 3月3日(金)~3月22日(水)*定員に達し次第、締め切ります。
- 申込先
- assist@nfaj.go.jp FAX:03-3561-0830
- 協力
- 日活株式会社、Palabra株式会社、社会福祉法人 聴力障害者情報文化センター

新型コロナウイルス感染拡大防止策
当館の新型コロナウイルス感染症拡大防止策
- 来館者全員への検温を実施。
- 館内各所に手指用消毒液を設置。
- ホール内の換気の実施。
- スタッフはマスク・手袋を着用して対応。
- 受付などの対面場所に飛沫ガードを設置。
ご来館の皆様へのお願い
- 咳エチケットにご協力ください。
- 館内で体調を崩された場合は、スタッフにお知らせください。
- 手洗いや手指の消毒にご協力ください。
- 入退場やご観覧の際は、互いに適切な距離を保つようお願いいたします。
- ホール内での飲食は、蓋の閉まる飲み物以外は禁止にさせていただきます。
上映以外に関する当館の対策およびお願いにつきましては、こちらをご覧ください。
3/5(日)交通規制のお知らせ
交通規制のお知らせ
3月5日(日)は、9:00amごろから3:00pmごろまで「東京マラソン2023」の開催により、当館の周辺でも車道交通規制が行われます。規制時間中は、中央通りを横断することができません。ご来館を予定されている方は、お時間に余裕をもってお越しください。
- 徒歩で東京駅方面からお越しの方へ
規制時間中は、中央通りを横断することができません。京橋エドグラン付近の7番、8番出口から東京メトロ銀座線京橋駅に降りていただき、構内を通って1番出口をご利用ください。どの出口から地下に下りられても、改札を通らずに1番出口から出ることができます。
- 東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅からお越しの方へ
規制時間中は、中央通りを横断することができません。銀座一丁目駅9番出口をご利用ください。
- 当日はマラソンコース周辺の歩道も観戦する人などで混雑が予想されます。お時間に余裕をもってお越しください
