※平成28年7月6日から9月10日までの予定で隣接の建物において地下解体工事が行われます。これに伴い、午前11:00~午後5:00までの間、当館内でも工事の大きな音や振動の影響を受けることがございます。当館として工事会社との調整を継続しておりますが、皆様には、上映中に工事の音や振動が発生することをご理解くださいますようお願い申し上げます。
生誕100年 映画監督 加藤泰
Tai Kato Retrospective at His Centenary

開催概要
- 会期
- 2016年7月12日(火)-9月4日(日)
- 会場
- 大ホール
★各回の開映後の入場はできません。
- 定員
- 310名(各回入替制)
- 料金
- 一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料
- 発券
-
2階受付
- 観覧券は当日・当該回のみ有効です。
- 発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切ります。
- 学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
- 発券は各回1名につき1枚のみです。
- ★7-8月の休館日
- 月曜日
概要
今年生誕100年を迎える加藤泰(1916-1985、本名・加藤泰通)は、社会から外れた男や女が情熱をぶつけ、権威に反抗し、愛を貫く姿を、大胆な視覚的演出や鋭いアクション描写を通して描き続けた映画監督です。1916年に神戸に生まれ、少年時代に伊藤大輔作品を始めとする無声時代劇映画に夢中になった加藤は、叔父である山中貞雄のつてを頼り、1937年に東宝砧撮影所に助監督として入社します。東宝では脚本家の八木保太郎の影響を受け、その八木の仲介によって1941年、理研科学映画に新人監督として呼ばれ、短篇文化映画の監督としてデビューします。その後1944年、再び八木の協力によって満洲映画協会に移り、同様に文化映画を撮ったのち満洲で敗戦を迎えます。
1946年に帰国した加藤は、翌47年、再び助監督として大映京都撮影所に入社し、伊藤大輔の『王将』(1948年)や黒澤明の『羅生門』(1950年)などに付きますが、1950年9月、レッドパージによって解雇されてしまいます。折しも京都に設立された宝プロダクションから助監督として声がかかり入社、ほどなくして監督に昇進し、『剣難女難』二部作(1951年)で念願の長篇劇映画デビューを飾ります。また、監督業と並行して脚本家としても一本立ちし、東映時代劇作品などのシナリオを数多く執筆します。さらに1956年、東映京都撮影所から四たび助監督として招かれ、チャンバラ映画を作るため入社を決断、一年間助監督を務めた後、1957年に『恋染め浪人』で監督に復帰します。以後、同撮影所を中心に時代劇映画を作り続け、ロー・ポジションや長廻し、ワイドスクリーンを重層的に活用した画面設計などの特徴的なスタイルを確立させていきます。
撮影所システムそして時代劇映画の衰退が明らかになった1960年代後半以降、加藤は他社の仕事も受けるようになり、扱うジャンルも現代劇や文芸大作、犯罪映画など多様化していきます。人物のパッションがほとばしり、力強いアクションが炸裂するその作風は、ますますラディカルさを増し、とりわけ同時期に撮影した2本の映画『炎のごとく』(1981年)と『ざ・鬼太鼓座』(1982年完成・1994年公開)は、その若々しさで観る者を圧倒しますが、結果としてこの2本が、加藤が最後に撮った映画となりました。加藤は生涯で4本の短篇映画と42本の長篇映画、1本のテレビ作品を監督として残しました。それらは今もなお輝き続け、われわれを魅了します。
本特集上映は、加藤の監督作品計44本(短篇2本・長篇41本・テレビ1本)を42プログラムに組んだ大回顧特集となります。画面いっぱいに訴えかけてくる加藤泰作品の魅力を、フィルムセンターの大スクリーンでぜひお楽しみください。
プログラム
■(監)=監督・演出 (原)=原作 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・舞台装置 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=解説・ナレーション
■スタッフ、キャストの人名は原則として公開当時の表記を記載しています。
■特集には不完全なプリントが含まれていることがあります。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
剣難女難 第一部 女心流転の巻/潛水艦/羅生門[予告篇]計90分 剣難女難 第二部 剣光流星の巻71分・1951・加藤泰 清水港は鬼より怖い79分・1952・加藤泰 ひよどり草紙86分・1952・加藤泰 忍術児雷也80分・1955・萩原遼、加藤泰 逆襲大蛇丸70分・1955・加藤泰 恋染め浪人84分・1957・加藤泰 源氏九郎颯爽記 濡れ髪二刀流87分・1957・加藤泰 緋ざくら大名82分・1958・加藤泰 源氏九郎颯爽記 白狐二刀流87分・1958・加藤泰 風と女と旅鴉90分・1958・加藤泰 浪人八景95分・1958・加藤泰 紅顔の密使89分・1959・加藤泰 大江戸の俠児87分・1960・加藤泰 あやめ笠 喧嘩街道71分・1960・加藤泰 炎の城99分・1960・加藤泰 朝霧街道83分・1961・加藤泰 怪談 お岩の亡霊94分・1961・加藤泰 瞼の母83分・1962・加藤泰 丹下左膳 乾雲坤龍の巻95分・1962・加藤泰 真田風雲録100分・1963・加藤泰 風の武士95分・1964・加藤泰 車夫遊俠伝 喧嘩辰99分・1964・加藤泰 幕末残酷物語100分・1964・加藤泰 明治俠客伝 三代目襲名90分・1965・加藤泰 沓掛時次郎 遊俠一匹90分・1966・加藤泰 骨までしやぶる88分・1966・加藤泰 男の顔は履歴書89分・1966・加藤泰 阿片台地 地獄部隊突撃せよ92分・1966・加藤泰 懲役十八年91分・1967・加藤泰 虱は怖い/剣 縄張計64分 みな殺しの霊歌90分・1968・加藤泰 緋牡丹博徒 花札勝負98分・1969・加藤泰 緋牡丹博徒 お竜参上100分・1970・加藤泰 緋牡丹博徒 お命戴きます93分・1971・加藤泰 昭和おんな博徒91分・1972・加藤泰 人生劇場167分・1972・加藤泰 花と龍168分・1973・加藤泰 宮本武蔵148分・1973・加藤泰 日本俠花伝150分・1973・加藤泰 江戸川乱歩の 陰獣117分・1977・加藤泰 炎のごとく147分・1981・加藤泰
上映日時(チケット購入)
■作品によって開映時間が異なりますのでご注意ください。
■各回の開映後の入場はできません。
7/12(火) | |
---|---|
7/13(水) | |
7/14(木) | |
7/15(金) | |
7/16(土) | |
7/17(日) | |
7/18(月) | 休館日 |
7/19(火) | |
7/20(水) | |
7/21(木) | |
7/22(金) | |
7/23(土) | |
7/24(日) | |
7/25(月) | 休館日 |
7/26(火) | |
7/27(水) | |
7/28(木) | |
7/29(金) | |
7/30(土) | |
7/31(日) | |
8/1(月) | 休館日 |
8/2(火) | |
8/3(水) | |
8/4(木) | |
8/5(金) | |
8/6(土) | |
8/7(日) | |
8/8(月) | 休館日 |
8/9(火) | |
8/10(水) | |
8/11(木) | |
8/12(金) | |
8/13(土) | |
8/14(日) | |
8/15(月) | 休館日 |
8/16(火) | |
8/17(水) | |
8/18(木) | |
8/19(金) | |
8/20(土) | |
8/21(日) | |
8/22(月) | 休館日 |
8/23(火) | |
8/24(水) | |
8/25(木) | |
8/26(金) | |
8/27(土) | |
8/28(日) | |
8/29(月) | 休館日 |
8/30(火) | |
8/31(水) | |
9/1(木) | |
9/2(金) | |
9/3(土) | |
9/4(日) |