●上映の感染症予防の対策およびご来館の皆様へのお願いにつきましては、当該ページ「新型コロナウイルス感染症拡大防止策」をご覧ください。

フランス映画を作った女性監督たち
――放浪と抵抗の軌跡
VAGABONDES : CINEASTES ET FRANCAISES
Histoire décadrée du cinéma français des pionnières aux nouvelles venues

開催概要

会期
2022年3月15日(火)-3月27日(日)
会期中の休館日:月曜日
会場
長瀬記念ホール OZU(2階)
定員

310名(各回入替制・全席指定席)※3/2(水)更新

主催
国立映画アーカイブ
特別協力/
企画・上映パートナー
アンスティチュ・フランセ日本、シネマテーク・フランセーズ
特別協力

アンスティチュ・フランセ  パリ本部

  • マスク着用のない方の入館をお断りします。
  • 来館者全員に検温を行います。37.5℃以上の方は入館をお断りいたします。
  • 各回の開映後の入場はできません。
  • 館内でのチケット販売・発券はございません。障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ、未就学児、優待の方も前売指定席券をお求めください。

[上映会番号 448]

概要

 リュミエール兄弟が映画を発明して間もない1896年、アリス・ギイはフランスのゴーモン社で、キャメラをつかってアイデアあふれる物語を語り始めました。世界最初期の映画監督として、1907年にアメリカに拠点を移すまでにフランスで400本以上監督したアリス・ギイは、作品ごとに新たな表現や技法を開拓していきました。その功績は、本国フランスでも長らく忘れ去られていましたが、「フランス映画」はその始まりから女性がつくったものだったのです。また、1910年代のフランス映画で最も有名な映画俳優のひとりであったミュジドラも、監督業に進出し、スペインを舞台とした独創的な作品を生み出しました。第二次世界大戦後もジャクリーヌ・オードリーや、アニエス・ヴァルダ、そしてユーザン・パルシーなど、数多くの女性たちがそれぞれの局面においてパイオニアとして、フランス映画を牽引し、またその裾野を広げていったのです。この歴史を振り返ることは、映画監督をはじめ映画産業全体のジェンダーバランスの偏りが深刻な日本において、切実な意義があるでしょう。
 本特集は、アンスティチュ・フランセ日本およびシネマテーク・フランセーズの協力を得て、14プログラム28作品で、フランスの女性監督の歴史をパイオニア、そして放浪というテーマで紹介する企画です。映画史上に輝く重要作から現在第一線で活躍している監督たちの作品まで、時代を超えてラインナップしました。また、『オリヴィア』(1951、ジャクリーヌ・オードリー)など近年復元された作品も数多く上映いたします。再評価される以前のアリス・ギイがそうであったように、その業績にもかかわらず、女性であるということだけで被る不当な扱いや、歴史からの忘却への抵抗に、本特集がなることを願っております。みなさまのご来場を心からお待ち申し上げます。


プログラム

■(監)=監督 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=解説
■上映作品にはすべて日本語字幕が付いています。
■上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■特集には不完全なプリントや状態の悪いプリントが含まれていることがあります。

◆パイオニアの女性たち

映画最初期の監督であるアリス・ギイに始まり、アヴァンギャルドなテクニックを取り入れたデュラック、フッテージ映像を巧みに編集し鮮烈な記録映画を作り出したヴェドレス、第二次世界大戦後の撮影所のなかで劇映画監督として活躍したオードリーなど、各時代において新たな局面を切り拓いた女性監督たちの歴史を振り返る。

◆放浪する女性たち

『冬の旅』のようにあてのない旅をしたり、『ジャンヌ・モローの思春期』のように精神的に揺れ動いたりするなかで、男性の支配や規範に抗い、または逃れ出ようとする人々を描いた作品や、『奥様は妊娠中』のようにフィクション、ドキュメンタリーといった枠から離れ、自らの依って立つところを自ら作り出そうとしている作品などを上映する。女性監督が既存の基盤から離れて放浪のテーマを扱うとき、各々の作品で何が賭けられているのだろうか。


上映日時(チケット購入)

■チケットは前売指定席券のみです。館内でのチケット販売・発券はありません。
■各回の開映後の入場はできません。
■前売指定席券の最新の完売情報は、チケットぴあのページをご覧ください。当館HPは情報の更新にタイムラグがございます。

3/15(火)
アリス・ギイ作品集計50分 *上映前挨拶/上映後トーク あり 長瀬記念ホール OZU
奥様は妊娠中101分 長瀬記念ホール OZU
3/16(水)
美しき青春109分 長瀬記念ホール OZU
ジャンヌ・モローの思春期94分 長瀬記念ホール OZU
3/17(木)
シメオン110分 長瀬記念ホール OZU
グッバイ・ファーストラブ110分 長瀬記念ホール OZU
3/18(金)
ガールフッド113分 長瀬記念ホール OZU
オリヴィア96分 長瀬記念ホール OZU
3/19(土)
スペインの祭 他計79分 生伴奏付
伴奏:湯浅ジョウイチ、鈴木真紀子
長瀬記念ホール OZU
ドン・カルロスのために80分 長瀬記念ホール OZU
微笑むブーデ夫人 他計97分 長瀬記念ホール OZU
3/20(日)
二重の愛107分 長瀬記念ホール OZU
美しき青春109分 長瀬記念ホール OZU
3/21(月・祝) 休館日
3/22(火)
パリ1900年83分 長瀬記念ホール OZU
ガールフッド113分 長瀬記念ホール OZU
3/23(水)
グッバイ・ファーストラブ110分 長瀬記念ホール OZU
ドン・カルロスのために80分 長瀬記念ホール OZU
3/24(木)
スペインの祭 他計79分 長瀬記念ホール OZU
微笑むブーデ夫人 他計97分 長瀬記念ホール OZU
3/25(金)
二重の愛107分 長瀬記念ホール OZU
アリス・ギイ作品集計50分 長瀬記念ホール OZU
3/26(土)
ジャンヌ・モローの思春期94分 長瀬記念ホール OZU
冬の旅105分 完売
*上映後トークあり
長瀬記念ホール OZU
3/27(日)
パリ1900年83分 長瀬記念ホール OZU
オリヴィア96分 長瀬記念ホール OZU
シメオン110分 長瀬記念ホール OZU

生伴奏付上映出演者

 生伴奏付上映出演者

湯浅ジョウイチ(ゆあさ・じょういち)/作曲・編曲、ギター
1987年、東京国際映画祭でグリフィス監督の『國民の創生』の楽士を務めて以来、無声映画期音楽の復元・作/編曲を行い、後に和洋楽団カラード・モノトーンを結成。当時の再現演奏ができる唯一の楽士。日仏連携イベント「ジャポニスム2018」をはじめ欧米への招聘も受け精力的に活動している。

鈴木真紀子(すずき・まきこ)/フルート
桐朋学園大学音楽学部卒業。フルートを峰岸壮一氏に師事。卒業後、無声映画専門和洋楽団カラード・モノトーンのメンバーとして活動。「ジャポニスム2018」では、パリを始め四都市での公演を大成功に収め、帰国後、楽長の湯浅氏と共に総理官邸での感謝の集いに招聘。


チケット

チケットは前売指定席券のみ販売

3月8日(火)以降、毎週火曜日10:00amより、チケットぴあにて翌週(火~日)上映回の前売指定席券(310席・全席指定席)を販売します。

[Pコード:551-949]

チケットは前売指定席券のみです。館内でのチケット販売・発券はありません。
障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児・優待の方も前売指定席券をお求めください。

前売料金 *別途手数料がかかります。
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円
/障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ・未就学児・優待:無料(*手数料のみかかります)

♪生伴奏付上映の回
一般:1,050円/高校・大学生・65歳以上:840円/小・中学生:600円
/障害者(付添者は原則1名まで)・未就学児・優待:無料(*手数料のみかかります)
/キャンパスメンバーズ(教職員):500円/キャンパスメンバーズ(学生):400円

  • 未就学児、優待の方は「障害者または付添者等」券をお求めください。
  • 料金区分の違う前売指定席券では入場できません。差額のお支払いで観覧することはできません。
  • 学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズ、優待の方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方は入場できません。
  • 原則払い戻しはいたしません。ただし、感染症の状況に応じて変更することがございます。その場合は、HPにて発表いたします。

下記に該当する方は購入をお控え願います。
新型コロナウイルス感染症について

  • 陽性判定、あるいは医師に自宅待機指示を受けている方
  • 検査結果待ち、あるいは体調不良の諸症状がある方
  • ご自身の身近に感染の疑いがある方
  • 過去14日間以内に、陽性の方と濃厚接触がある方、感染が拡大している国・地域への訪問歴がある方

前売指定席券の購入方法

セブン-イレブン(店頭のマルチコピー機)で購入
各回の上映1時間前まで

チケットぴあのサイトで購入(https://w.pia.jp/t/nfaj-france/
購入時期によってご利用可能な決済方法が異なります。上映当日はクレジットカードまたはちょコム決済で各回の上映1時間前まで購入可能です。
決済方法によって1件につき決済手数料がかかる場合があります。

購入方法別の手数料一覧はこちらをご覧ください。

  • 前売料金に加え、1枚につき発券手数料110円がかかります。
  • 必ず紙のチケットを発券してからご来館ください。
  • 購入サイトは準備でき次第アップされますが、ご利用は3月8日(火)10:00amからです。
  • チケットぴあのサイトは毎週火・水2:30am ~ 5:30amはシステムメンテナンスのため受付休止となります。
  • セブン-イレブンでの購入では座席選択ができません。全体的に散らばるよう自動で割り振られます。
  • 手数料等の詳細や購入方法に関する最新情報については、チケットぴあのサイトhttps://t.pia.jp/をご覧ください。
  • 本前売指定席券購入に、システム利用料はかかりません。

入場方法

  • 前売指定席券は来館前に必ず発券をお願いします。
  • 開場は開映30分前です。
  • 各回の開映後の入場はできません。

下記の回は完売しております。最新情報はチケットぴあのページをご覧ください。※3/23(水)更新

  • 3月26日(土) 3:00PM~『冬の旅』

Q&Aトーク開催のお知らせ ※3/24(木)更新

3月26日(土)3:00pmから上映『冬の旅』(アニエス・ヴァルダ監督)の上映後、本特集の企画・上映パートナーであるシネマテーク・フランセーズのエミリー・コキー氏(オンライン出演)と、Q&Aトークを開催します。『冬の旅』を鑑賞されるお客様はそのままご参加いただけます。

オンラインゲスト
エミリー・コキー(Emilie Cauquy、シネマテーク・フランセーズ キュレーター)
司会
坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム主任)

時間は30分~1時間ほどを予定しております。

  • 3月26日(土)3:00pm『冬の旅』のチケットはすでに完売しております。また、Q&Aトークからの参加はできません。

新型コロナウイルス感染拡大防止策

マスク着用のない方の入館をお断りします。

 当館の新型コロナウイルス感染症拡大防止策

  • 来館者全員への検温を実施。
  • 館内各所に手指用消毒液を設置。
  • 清掃・消毒を強化。
  • ホール内の換気を強化。
  • スタッフはマスク・手袋等を着用して対応。
  • 受付などの対面場所に飛沫ガードを設置。

ご来館の皆様へのお願い

  • 発熱や風邪などの症状がある方は、来館をお控えください。
  • 咳エチケットにご協力ください。
  • 館内で体調を崩された場合は、スタッフにお知らせください。
  • こまめな手洗いや手指の消毒にご協力ください。
  • 入退場やご観覧の際は、互いに適切な距離を保つようお願いいたします。
  • ロビー等での飲食は、蓋の閉まる飲み物以外は禁止にさせていただきます。
  • 感染発生時の入館者追跡のため、ご自身で入館日時の記録をお願いいたします。

上映以外に関する当館の対策およびお願いにつきましては、こちらをご覧ください。