日本におけるチェコ文化年2017 チェコ映画の全貌
Tracing the Czech Cinema at The Year of Czech Culture 2017

開催概要
- 会期
- 2017年11月28日(火)-12月24日(日)
- 主催
- 東京国立近代美術館フィルムセンター
チェコ国立フィルムアーカイブ
チェコセンター東京 - 協力
- ペトル・ホリー(チェコ蔵主宰、女子美術大学講師)
★各回の開映後の入場はできません。
★12月の休館日:月曜日、12月25日(月)-2018年1月3日(水)
開館と同時に、当日上映される全ての回の入場整理券を1階ロビーにて発券します。各日の開館時間についてはスケジュール欄をご覧ください。
- 会場
- 大ホール
- 定員
-
310名(各回入替制)
- ピアノ伴奏付きのプログラムは299席
- 料金
- 一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料
★ピアノ伴奏付き上映の回
一般1,050円/高校・大学生・シニア840円/小・中学生600円/障害者(付添者は原則1名まで)は無料/キャンパスメンバーズ料金あり(教職員500円、学生400円) - 観覧券の発券
-
2階受付
- 観覧券は当日・当該回のみ有効です。
- 観覧券の発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切ります。
- 学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
- 観覧券の発券は各回1名につき1枚のみです。
- 観覧券は当日・当該回のみ有効です。
概要
「日本におけるチェコ文化年」の本年、フィルムセンターでは、チェコ国立フィルムアーカイブ(NFA)、チェコセンター東京と共同で、当館初となるチェコ映画特集を開催します。20世紀のチェコは、オーストリア=ハンガリー帝国下の時代(~1918)から、チェコスロヴァキア(第一共和国)時代、ナチス・ドイツによる占領と戦後の解放、社会主義共和国時代(1948~1992)、チェコ共和国時代(1993~現在)と、激動の歴史を歩んできました。そうした歴史的変遷の中にありながらもチェコの映画人たちは、同時代の先端的な文化を採り入れ、自由奔放な想像力や鋭い社会風刺に満ちた独創的な映画を作り続けてきました。彼らの独創性は、チェコ国立フィルムアーカイブの設立(1943)、映画産業の国有化(1945)、舞台芸術アカデミー映画テレビ学部(FAMU)の開設(1946)といった、映画を国民文化として大切に育もうとする動きにも支えられていました。1960年代に起こった「チェコ・ヌーヴェルヴァーグ」は、その最良の成果と言えるでしょう。
本企画では、1920年の『大聖堂の建築者』から1978年の『アデラ/ニック・カーター、プラハの対決』まで、7本の無声映画を含む26本(24プログラム)のチェコ映画を上映します。知られざるチェコ無声映画の豊饒さから、リアリズムの実験作や大ヒットコメディなど多種多彩なトーキー時代、チェコ・ヌーヴェルヴァーグ、そしてトリック撮影や活劇精神に溢れた1970年代の娯楽作まで、驚きに満ちたチェコ映画の世界を、まとまった形でご覧いただくことができる絶好の機会となります。皆さまのご来場をお待ち申し上げます。
巡回上映情報
- 会場
- 京都国立近代美術館
- 会期
- 2017年12月1日(金)、2日(土)
- 会場
- 福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ
- 会期
- 2018年2月1日(木)から2月25日(日)
- 休館日:月曜日、火曜日
プログラム
■(監)=監督 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演
■特集には不完全なプリントが含まれていることがあります。
■上映作品にはすべて日本語字幕が付いています。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
★印の回はピアノ伴奏付きで上映します。
大聖堂の建築者/暗闇の訪れ計105分 悪党の女たちMILENKY STARÉHO KRIMINÁLNÍKA113分・1927・スヴァトプルク・イネマン バタリオンBATALION99分・1927・プシェミスル・プラシュスキー エロティコンEROTIKON89分・1929・グスタフ・マハティー これが人生TAKOVÝ JE ŽIVOT75分・1930・カール・ユンハンス 勇敢な兵士シュヴェイクOSUDY DOBRÉHO VOJÁKA ŠVEJKA79分・1930・マルチン・フリッチ 絞首台のトンカTONKA ŠIBENICE87分・1930・カレル・アントン 土曜から日曜へZE SOBOTY NA NEDĚLI73分・1931・グスタフ・マハティー サイレンSIRÉNA78分・1947・カレル・ステクリー クラカチットKRAKATIT102分・1948・オタカル・ヴァーヴラ お人好しの兵士シュヴェイクDOBRÝ VOJÁK ŠVEJK111分・1957・カレル・ステクリー 閣下に報告POSLUŠNĚ HLÁSÍM96分・1958・カレル・ステクリー 鳩HOLUBICE70分・1960・フランチシェク・ヴラーチル 天井/袋いっぱいの蚤計88分 ホップ・サイド・ストーリーSTARCI NA CHMELU93分・1964・ラジスラフ・リヒマン 夜のダイヤモンドDÉMANTY NOCI67分・1964・ヤン・ニェメツ 厳重に監視された列車OSTŘE SLEDOVANÉ VLAKY93分・1966・イジー・メンツル マルケータ・ラザロヴァーMARKETA LAZAROVÁ166分・1967・フランチシェク・ヴラーチル 火事だよ!カワイ子ちゃんHOŘÍ、MÁ PANENKO73分・1967・ミロシュ・フォルマン すべての善良なる同胞VŠICHNI DOBŘÍ RODÁCI121分・1969・ヴォイチェフ・ヤスニー アデルハイトADELHEID104分・1970・フランチシェク・ヴラーチル 新入りの死刑執行人のための事件PŘÍPAD PRO ZAČÍNAJÍCÍHO KATA107分・1970・パヴェル・ユラーチェク ほうきに乗った女の子DÍVKA NA KOŠTĔTI79分・1972・ヴァーツラフ・ヴォルリーチェク アデラ/ニック・カーター、プラハの対決ADÉLA JEŠTĔ NEVEČEŘELA107分・1978・オルドジフ・リプスキー ミハル・ブレガン氏講演会
上映日時(チケット購入)
■作品によって開映時間が異なりますのでご注意ください。
★印の回はピアノ伴奏付きで上映します。
11/28(火) | |
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11/29(水) | |
11/30(木) | |
12/1(金) | |
12/2(土) | |
12/3(日) | |
12/4(月) | 休館日 |
12/5(火) | |
12/6(水) | |
12/7(木) | |
12/8(金) | |
12/9(土) |
ミハル・ブレガン氏講演会長瀬記念ホール OZU |
12/10(日) | |
12/11(月) | 休館日 |
12/12(火) | |
12/13(水) | |
12/14(木) | |
12/15(金) | |
12/16(土) | |
12/17(日) | |
12/18(月) | 休館日 |
12/19(火) | |
12/20(水) | |
12/21(木) | |
12/22(金) | |
12/23(土) | |
12/24(日) |
講演会・トークイベント
「チェコ映画の革新―チェコ・ヌーヴァルヴァーグの時代―」
- 日時
- 2017年12月9日(土)1:45pm-2:45pm
- 講演者
- ミハル・ブレガン/Michal Bregant(チェコ国立フィルムアーカイブCEO)
- 逐次通訳つき
- 入場無料
- 当日1回目の上映をご覧になった方は、そのままトークイベントに参加することができます。
『ホップ・サイド・ストーリー』上映前トークイベント 決定!
- トーク
- ミハル・ブレガン/Michal Bregant(チェコ国立フィルムアーカイブCEO)
- 日時
- 2017年12月13日(水)7:00 pm
- 逐次通訳つき
- 当日『ホップ・サイド・ストーリー』の上映をご覧になる方にむけて、5分から10分程(通訳含む)の作品紹介をします。
ピアノ伴奏[出演順]
小林弘人(こばやし・ひろと)/作曲、ピアノ
東京藝術大学音楽学部作曲科卒、同大学院修了。2004年東京国際映画祭に出演。東京国立近代美術館フィルムセンターのほか、神保町シアターに定期的に出演している。東京藝術大学、東京音楽大学、洗足学園音楽大学講師。
天池穂高(あまいけ・ほだか)/作曲、ピアノ
東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修了。2003年、フィルムセンター「小津安二郎の藝術」にて、初めてサイレント映画の伴奏を担当。作編曲活動に加え、バレエのレッスンピアニストとしても活動している。
柳下美恵(やなした・みえ)/即興・ピアノ
武蔵野音楽大学ピアノ専攻卒業。映画生誕100年記念上映会でデビュー以来、国内・海外で活躍。欧米スタイル(音楽伴奏)の無声映画伴奏者は日本初。洋画・邦画を問わず全ジャンルの伴奏をこなす。2006年日本映画ペンクラブ奨励賞受賞。
神﨑えり(こうざき・えり)/ピアノ
国立音楽大学作曲学科、パリ国立高等音楽院ピアノ即興演奏科卒業。作曲家・即興演奏家・ピアニストとして国内外で活躍し、即興演奏による映画伴奏にも力を入れている。ポルデノーネ無声映画祭など欧州の国際映画祭にて招待演奏を行い、高い評価を得ている。