蘇ったフィルムたち
チネマ・リトロバート映画祭
Film Treasures from Il Cinema Ritrovato

開催概要
- 会期
- 2024年1月5日(金)-2月4日(日)※会期中の休館日:月曜日
- 会場
- 長瀬記念ホール OZU(2階)
- 定員
- 310名(各回入替制・全席指定席)
- 主催
- 国立映画アーカイブ
チネテカ・ディ・ボローニャ財団
イタリア文化会館






[NFAJプログラムNo.51 | 上映会番号 469]
概要
古今東西の発掘・復元された映画が披露される場として、世界中の映画ファン、映画批評家、アーキビスト、研究者、地元の人々が集うチネマ・リトロバート映画祭。会場の地であるボローニャは歴史ある大学都市であり、多くの映画人を輩出してきた街でもあります。1986年に国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)の加盟機関であるチネテカ・ディ・ボローニャ財団(以下FCB)が本格始動させた本映画祭は、世界中で行われている映画復元の取り組みを紹介する一大拠点としての役割を果たしています。また、FCBが1992年に設立した映画の修復ラボ「リマジネ・リトロバータ」は、復元作業のみならず各種ワークショップなどを通じて人材育成も積極的に行い、フィルム修復を専門とする世界で最も重要なラボの一つとなりました。
国立映画アーカイブ、FCB、イタリア文化会館が三者共同で開催する「蘇ったフィルムたち チネマ・リトロバート映画祭」では、長い歴史を誇る同映画祭にこれまで出品された発掘・復元作の中から、25プログラム(54本)を上映します。「ネオレアリズモ」の系譜に連なる名作群だけでなく、それらと共鳴するようなチェチリア・マンジーニやサラ・マルドロールなどによる女性の視点から描いた力強い作品群などをご覧いただくことで、映画保存や映画復元の意義を再認識する機会となれば幸いです。蘇ったフィルムたちを大スクリーンで再発見できる貴重な機会に、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
観客のみなさまへ
世界でも有数の豊かな映画史と映画の「美」を築き上げてきた日本の皆様に、とりわけ映画の保存や修復、映画に関する知見を有し、国際的に卓越した拠点の一つとして知られる国立映画アーカイブにおいて、当財団による映画復元の成果をご紹介させて頂けるのは、たいへん光栄です。
ジャン・ルカ・ファリネッリ
チネテカ・ディ・ボローニャ財団 ディレクター
È un grande onore poter presentare il lavoro della Cineteca di Bologna in Giappone, una nazione che tanto ha dato alla bellezza e alla storia del cinema e in particolare al National Film Archive of JAPAN, che è uno dei luoghi d’eccellenza internazionale per la conservazione, il restauro e quindi la conoscenza del Cinema.
Gian Luca Farinelli
Director of Fondazione Cineteca di Bologna
プログラム
■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=解説・ナレーション
■『グランド・ツアー イタリア紀行・短篇集』、『マハゴニー(フィルム#18)』以外のすべての外国語映画に日本語字幕が付いています。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
サイレント短篇集/サタン狂想曲計82分 Courtesy Cineteca di Bolognaグランド・ツアー イタリア紀行・短篇集Grand Tour計70分・1908-1912 From the collection of Eye FilmmuseumフィリバスFilibus71分・1915・マリオ・ロンコローニ 狂った一頁[染色版]79分・1926・衣笠貞之助 ハーレムの殺人Murder in Harlem96分・1935・オスカー・ミショー ©Ci無防備都市Roma Città Aperta99分・1945・ロベルト・ロッセリーニ Courtesy Cineteca di Bolognaカルプナーकल्पना(Kalpana)153分・1948・ウダイ・シャンカル ©Compass Film srl自転車泥棒Ladri di Biciclette90分・1948・ヴィットリオ・デ・シーカ メカジキの時機 Courtesy Cineteca di Bolognaヴィットリオ・デ・セータ作品集計118分 Images courtesy of Park Circus/Universal風と共に散るWritten on the Wind99分・1956・ダグラス・サーク 吸血鬼I Vampiri81分・1957・リカルド・フレーダ 女性として生きること Courtesy Cineteca di Bolognaチェチリア・マンジーニ作品集計73分 時は止まりぬTempo si è Fermato87分・1958・エルマンノ・オルミ 街の中の地獄Nella Città L’inferno104分・1959・レナート・カステラーニ Courtesy Cineteca di Bolognaシシリーの黒い霧Salvatore Giuliano123分・1962・フランチェスコ・ロージ ©Surf Films猿女La Donna Scimmia116分・1964・マルコ・フェレーリ 撮影中のサラ・ゴメス ©ICAICサンティアゴへ行こう/ある方法で計90分 私は彼女をよく知っていたIo la Conoscevo bene116分・1965・アントニオ・ピエトランジェリ ©Anthlogy Film Archives and Harry Smith Archivesマハゴニー(フィルム#18)Mahagonny (FILM#18)143分・1970-1980・ハリー・スミス Courtesy of Milestone Films and Kino Lorberブッシュマン あるナイジェリア人青年の冒険Bushman74分・1971・デイヴィッド・シッケル Courtesy Cineteca di BolognaサンビザンガSambizanga98分・1973・サラ・マルドロール Courtesy Cineteca di Bologna異人と霧غریبه و مه(Gharibeh Va Meh)146分・1974・バハラム・ベイザイ Stiftung Deutsche Kinemathek私は時々ハワイを想う/青の隔たり計109分 パンの配給セシル・ドキュジス作品集計73分
【特別上映】ムービー・オージー
特別上映のため入場料は無料です。電子チケットは、上映前日の2月2日(金) 12:00 PMからの取り扱い開始となります。窓口でも開映1時間前から5分前までチケット(若干数)をお求めいただけます。
上映日時(チケット購入)
■チケットのオンライン発売は各上映日の3日前正午からとなります。
※ 1月5日、6日の上映回については、1月4日の正午から発売します。
※ 特別上映『ムービー・オージー』のチケット入手方法はこちらをご覧ください。
■チケットのオンライン完売情報は、公式チケットサイトにてご確認ください。
■各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
1/5(金) | |
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1/6(土) | |
1/7(日) | |
1/8(月・祝) | 休館日 |
1/9(火) | |
1/10(水) | |
1/11(木) | |
1/12(金) | |
1/13(土) | |
1/14(日) | |
1/15(月) | 休館日 |
1/16(火) | |
1/17(水) | |
1/18(木) | |
1/19(金) | |
1/20(土) | |
1/21(日) | |
1/22(月) | 休館日 |
1/23(火) | |
1/24(水) | |
1/25(木) | |
1/26(金) | |
1/27(土) | |
1/28(日) | |
1/29(月) | 休館日 |
1/30(火) | |
1/31(水) | |
2/1(木) | |
2/2(金) | |
2/3(土) | |
2/4(日) |
講演/トーク付上映登壇者
講演/トーク付上映登壇者
★1月9日(火) 6:00 PM
「サイレント短篇集」『サタン狂想曲』上映後対談(約40分)
小松弘氏(早稲田大学文学学術院教授)、古賀太氏(日本大学芸術学部映画学科教授)
★1月13日(土) 12:30 PM
『カルプナー』上映後講演(約60分/逐次通訳付き)
チェチリア・チェンチャレッリ氏(FCBディレクター)
★1月13日(土) 5:00 PM
『私は彼女をよく知っていた』上映後講演(約60分)
岡田温司氏(京都精華大学教授、京都大学名誉教授)
★1月14日(日) 12:30 PM
「グランド・ツアー イタリア紀行・短篇集」上映前(約10分/逐次通訳付き)/上映中解説(逐次通訳付き)
ジャン・ルカ・ファリネッリ氏(FCBディレクター)
★1月14日(日) 3:00 PM
「ヴィットリオ・デ・セータ作品集」上映後講演(約60分/逐次通訳付き)
ジャン・ルカ・ファリネッリ氏(FCBディレクター)
★1月27日(土) 4:00 PM
『サンティアゴへ行こう』『ある方法で』上映後対談(約30分)
濱治佳氏(山形国際ドキュメンタリー映画祭)、当館研究員
★1月30日(火) 7:00 PM
『狂った一頁』[染色版]上映後トーク(約20分)
野原あかね氏(IMAGICAエンタテインメントメディアサービス)
★2月3日(土) 1:00 PM
『ムービー・オージー』上映後トーク(約30分)
藤井仁子氏(早稲田大学文学学術院教授)
- 講演のみの参加はできません。
チケット購入方法
一般 | 高校・大学生・ 65歳以上 | 小・中学生・障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ | |
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チケット料金 | 1,300円 | 700円 | 500円 |
オンライン販売 | 各上映日の3日前正午から各上映回の開映15分前まで※1 ※2 | ||
窓口販売(1F) | 各上映回の開映1時間前から5分前まで若干数販売 |
※2:特別上映『ムービー・オージー』のチケット入手方法はこちらをご覧ください。
電子チケット購入方法
- 本ホームページの上映日時(チケット購入)からご覧になりたい上映日時の「チケット購入」ボタンを選択。
- 座席と券種を選択。
- メールアドレスやクレジットカードまたはd払いの情報等必要事項を入力。
- 申込が完了しますと、3. で入力したメールアドレスにQRコード付きのチケットが届きます。
入場方法
- チケットのQRコードをスマホ画面、または印刷紙面でご提示ください。
- 学生、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ、優待の方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方はご入場できません。
- 料金区分の違うチケットでは入場できません。差額のお支払で観覧することはできません。
- 各回の開映後の入場はできません。予告篇はございません。
- 開場は開映30分前です。
ご注意ください!
- 特集名、作品名は電子チケットに表示されませんので、お間違いないようご購入、ご提示ください。
- 窓口でご購入いただける当日券は各回1名につき1枚のみです。
- チケットのオンライン完売情報は、公式チケットサイトにてご確認ください。
巡回上映情報
福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ
会期:2024年2月1日(木)-25日(日)
上映作品、上映スケジュール等の詳細はこちらをご覧ください。
京都文化博物館フィルムシアター
会期:2024年3月5日(火)-17日(日)
上映作品、上映スケジュール等の詳細はこちらをご覧ください。