月丘夢路 井上梅次 100年祭
Yumeji Tsukioka and Umetsugu Inoue at their Centenary

概要

会場
国立映画アーカイブ 展示室(7階)
会期
2023年8月22日(火)~11月26日(日)
開室時間
11:00am-6:30pm(入室は6:00pmまで)
*8/25、10/27、11/24の金曜日は11:00am-8:00pm(入室は7:30pmまで)
休室日
月曜日および9月5日(火)~8日(金)、9月26日(火)~10月1日(日)は休室です。
観覧料

一般250円(200円)/大学生130円(60円)/65歳以上、高校生以下及び18歳未満、障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料

  • *料金は常設の「日本映画の歴史」の入場料を含みます。
  • *( )内は20名以上の団体料金です。
  • *学生、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
  • *国立映画アーカイブが主催する上映会の観覧券(オンラインチケット「購入確認メール」またはQRコードのプリントアウト)をご提示いただくと、1回に限り団体料金が適用されます。
  • *2023年11月3日(金・祝)「文化の日」は、無料でご覧いただけます。
主催
国立映画アーカイブ
特別協力
一般財団法人井上・月丘映画財団

 宝塚歌劇団から映画界に入り、美貌と優れた演技力を併せ持つトップスターの地位を築いたのちも、主演・助演を問わず数多くの作品に出演して息長く活躍した女優・月丘夢路(1921-2017)。そして新東宝を皮切りに大手6社11系統すべての撮影所でメガフォンをとり、観客を惹きこむ娯楽性に富んだ作品を次々に送り出して映画界を潤し、後にはその手腕を買われて香港映画にも招かれた映画監督・井上梅次(1923-2010)。黄金期の映画界で出会った二人は1957年に結婚、日本映画界屈指の名カップルとしても知られました。

 夫妻の生誕100周年を記念して開催する本展覧会「月丘夢路 井上梅次 100年祭」は、井上・月丘映画財団の特別協力のもと、二人が遺した作品資料や個人資料を一挙に公開し、人々の心をつかみ、映画界の発展にも貢献した夫妻の映画人生をたどります。幅広いジャンルにわたり、エンターテインメントとしての映画に生きた二人の映画人の華麗なる軌跡にご注目ください。

<展覧会関連書籍>
月丘夢路 芍薬な月

[編著]一般財団法人井上・月丘映画財団
[発行]講談社エディトリアル
ISBN:978-4866771236  B5判変型・176頁
定価3,300円+税

井上梅次 創る心
[編著]一般財団法人井上・月丘映画財団
[発行]講談社エディトリアル
ISBN:978-4866771229  B5判変型・144頁
定価2,700円+税

  • ※全国の書店・各ネット書店で販売中。会期中、当館1階受付でも販売しています。
月丘夢路(1950年代)
井上・月丘映画財団所蔵
『東京シンデレラ娘』(1954年、井上梅次
監督)ポスター
国立映画アーカイブ所蔵
井上梅次(1964年頃)
井上・月丘映画財団所蔵
『火の鳥』(1956年、井上梅次監督)
パンフレット
個人蔵
井上梅次・月丘夢路夫妻(1957年)
井上・月丘映画財団所蔵
月丘夢路後援会「夢路会」会報(1956年)
井上・月丘映画財団所蔵
『ジャズ娘乾杯』(1955年、井上梅次監督)パンフレット
個人蔵
『嵐を呼ぶ男/鷲と鷹』レコード(1958年)
井上・月丘映画財団所蔵
『美徳のよろめき』(1957年、中平
康監督)ポスター
国立映画アーカイブ所蔵

展示会の内容

二人の映画人の足跡を多岐にわたる資料でご紹介

生誕100年を迎えた映画女優・月丘夢路と映画監督・井上梅次。日本の映画界に大きな足跡を残した夫妻の歩みを、井上・月丘映画財団の全面協力のもと、本人たちが遺した多岐にわたる資料によって振り返ります。

NFAJ所蔵のポスターで二人の映画人生をヴィジュアルに追体験

会場にはNFAJの所蔵ポスターも展示し、関連映画作品のポスターギャラリーをお楽しみいただけます。

関連作品のデータを集めたデジタル展示

月丘・井上が関わった多数の作品から選りすぐった25作品のデータを、デジタル展示システムにてご紹介します。

月丘夢路の歌唱や井上梅次作品の主題歌が聴ける音楽展示

歌手としても活躍した月丘の録音や井上監督作の主題歌など合計15曲をお聴きいただけるコーナーの他にも、当時発売されたレコードや楽譜などの音楽関連展示も豊富にご用意いたします。


出品リスト

凡例

  • ※出品内容はやむを得ず変更される場合があります。
  • ※本リストの通番と会場内での配列順序は一致していない場合があります。
N
国立映画アーカイブ所蔵
N-M
国立映画アーカイブ所蔵(みそのコレクション)
個人蔵
表記なし
井上・月丘映画財団所蔵
映画女優 月丘夢路
1高等女学校時代の日記(1936年)
2写真:宝塚歌劇団時代の月丘(1940年代初頭)
3プログラム:『瞼の戦場』(1940年、清瀬英次郎監督) N
4写真:宝塚映画撮影所前の月丘(1940年頃)
5映画法時代の俳優登録証(1940年)
6プログラム:『新雪』(1942年、五所平之助監督) *
7写真:『晩春』(1949年、小津安二郎監督) スチル N
8写真:『ひろしま』(1953年、関川秀雄監督) スチル N
9チラシ:『ひろしま』(1953年、関川秀雄監督) *
10月丘と日活の契約書(1956年)
11パンフレット:『自分の穴の中で』(1955年、内田吐夢監督) *
12写真:『乳房よ永遠なれ』(1955年、田中絹代監督) 撮影スナップ
13プレス資料:『乳房よ永遠なれ』(1955年)
14プレス資料:『白夜の妖女』(1957年、滝沢英輔監督)[海外版]
15ポスター:『美徳のよろめき』(1957年、中平康監督) N
16ファンから贈呈されたスクラップブック(1959年)
17プログラム:「松島進女性写真展」(1955年)
18雑誌:月丘夢路後援会「夢路会」会報(1953年~1958年)
19雑誌:「近代映画」1949年5月号
20雑誌:「日活」1955年 No. 5
21雑誌:「日活」1956年 No. 8
22プログラム:『マイ・フェア・レディ』(2002年)
23月丘の直筆原稿(2000年)
24『華麗なる一族』で使われたソファとテーブル
25ロビーカード:『華麗なる一族』(1974年) N
26エルメスのバッグ
27ロロ・ピアーナのジャケット
28パテック・フィリップの時計
29ストール
30万年筆と特製の原稿用紙
ポスターギャラリー1:月丘夢路出演作から
31ポスター:『新雪』(1942年、五所平之助監督) N
32ポスター:『社長と女店員』(1948年、大庭秀雄監督) N-M
33ポスター:『ひろしま』(1953年、関川秀雄監督) N
34ポスター:『二十四の瞳』(1954年、木下惠介監督) N-M
35ポスター:『忠臣蔵 花の巻・雪の巻』(1954年、大曾根辰夫監督)[再公開版] N
36ポスター:『おしゅん捕物帖 謎の尼御殿』(1955年、滝沢英輔監督) *
37ポスター:『自分の穴の中で』(1955年、内田吐夢監督) *
38ポスター:『マダム』(1957年、阿部豊監督) N-M
39ポスター:『永遠とわに答えず』(1957年、西河克己監督) N-M
40ポスター:『白夜の妖女』(1957年、滝沢英輔監督)[再公開版] N
41ポスター:『不道徳教育講座』(1959年、西河克己監督) N-M
42ポスター:『華麗なる一族』(1974年、山本薩夫監督) N-M
二人の歳月
43写真:『火の鳥』(1956年、井上梅次監督) 撮影スナップ N
44パンフレット:『火の鳥』(1956年、井上梅次監督) *
45月丘夢路・井上梅次の往復書簡(1950年代末~1960年代初頭)
46写真:結婚式の記念写真(1957年)
47結婚式の芳名帳(1957年)
48ロビーカード:『夜の牙』(1958年、井上梅次監督) N
49月丘の出産を報じる雑誌記事(1959年)
50写真:自宅での井上・月丘夫妻(1960年頃)
51夫妻の渡米を報じる新聞記事(1960年)
52井上の手紙(1966年~1970年頃)
53井上による絵画(1960年代)
ポスターギャラリー2:月丘夢路・井上梅次が共にした作品から
54ポスター:『火の鳥』(1956年、井上梅次監督)
55ポスター:『月蝕』(1956年、井上梅次監督) N
56ポスター:『危険な関係』(1957年、井上梅次監督) N
57ポスター:『鷲と鷹』(1957年、井上梅次監督) N
58ポスター:『夜の牙』(1958年、井上梅次監督) N-M
59ポスター:『夫婦百景』(1958年、井上梅次監督) N-M
60ポスター:『素晴しき男性』(1958年、井上梅次監督) N-M
映画監督 井上梅次
61雑誌記事:「文藝春秋」1993年2月18日号「映画監督を五人も輩出した京都一商」(1993年)
62大学の成績証明書(1952年)
63雑誌:「太陽」第2号(1947年)
64雑誌:「かえる」第3号(1947年)
65脚本:「若さま侍捕物帖 謎の能面屋敷」(1950年)
66脚本:「縁は異なもの」(1947年) N
67脚本:「夜の緋牡丹」(1947年) N
68脚本:「恋の應援團長」(1952年) N
69パンフレット:『ジャズ娘乾杯』(1954年、井上梅次監督) *
70製作資料:『勝利者』(1957年、井上梅次監督) バレエ構成台本
71製作資料:『嵐を呼ぶ男』(1957年、井上梅次監督) プレスコ表
72脚本:「嵐を呼ぶ楽団」(1960年) N
73パンフレット:『嵐を呼ぶ楽団』(1960年、井上梅次監督) *
74プレス資料:『踊りたい夜』(1963年、井上梅次監督) N
75パンフレット:『東京シンデレラ娘』(1954年、井上梅次監督) *
76パンフレット:『結婚期』(1954年、井上梅次監督) *
77脚本:「鷲と鷹と」(1949年)
78ポスター:『十七才の抵抗』(1957年、井上梅次監督) N
79スチル:『月蝕』(1956年、井上梅次監督) N
80脚本:「勝利者!」(1957年)
81脚本:「群集の中の太陽」(1959年)
82ポスター:『裏階段』(1965年、井上梅次監督) N
83写真:『白い荒野』(1977年) 撮影スナップ
84脚本:「ひばりのすべて」(1971年)
85テイチクレコードより井上宛感謝状(1958年)
86江守清樹郎より井上宛書簡(1958年)
87カメラ型トロフィー
88『窓の下に裕次郎がいた』 原稿(1987年)
89脚本:「緑はるかに」(1955年) N
90書籍:コニカラー資料整理委員会(編)『コニカラーカメラ・コニカラーシステム』(1993年) N
91西本正の名刺(1960年代)
92レイモンド・チョウの名刺(1970年代初頭)
93写真:『香江花月夜』(1967年、井上梅次監督) 撮影スナップ
94プレス資料:『香江花月夜』(1967年、井上梅次監督)
95写真:『花月良宵』(1967年、井上梅次監督) 撮影スナップ
96脚本:「玉女嬉春」(1971年)
97脚本:「東京の幽霊」(1959年)
98脚本:「浴室の美女」(1977年)
99脚本:「天国と地獄の美女 パノラマ島奇譚」(1981年)
100プログラム:『島倉千代子特別公演』(1972年)
101プログラム:『パノラマ島奇譚 夢の国虹の島』(1974年)
102井上の名刺
103井上の日本映画監督協会会員証
104撮影台本用の革製カバー
105帽子
106眼鏡 ※出品中止となりました
107ボレックス16mmカメラ(1950年代)
108ライティング・デスク
109写真:井上梅次(1959年)
ポスターギャラリー3:井上梅次監督作から
110ポスター:『東京シンデレラ娘』(1954年、井上梅次監督) N
111ポスター:『死の十字路』(1956年、井上梅次監督) *
112ポスター:『嵐を呼ぶ男』(1957年、井上梅次監督)[国内版] N
113ポスター:『嵐を呼ぶ男』(1957年、井上梅次監督)[海外版、粟津潔デザイン] N
114ポスター:『夜霧の決闘』(1959年、井上梅次監督) *
115ポスター:『妻あり子あり友ありて』(1961年、井上梅次監督) *
116ポスター:『女と三悪人』(1962年、井上梅次監督) N
117ポスター:『黒蜥蜴』(1962年、井上梅次監督) N
118ポスター:『真赤な恋の物語』(1963年、井上梅次監督) N-M
119ポスター:『おお勝負』(1965年、井上梅次監督) N
120ポスター:『ギャング頂上作戦』(1965年、井上梅次監督) N
121ポスター:『ひばりのすべて』(1971年、井上梅次監督) N
122ポスター:『嵐を呼ぶ男』(1983年、井上梅次監督) N-M
123プログラム:Umetsugu Inoue: Japan’s Music Man (2018) N
124書籍:『月丘夢路 芍薬な月』(2023年) N
125書籍:『井上梅次 創る心』(2023年) N
126レコード:「恋のサンバ」(1951年)
127レコード:「真珠の瞳」(1954年)
128レコード:「嵐を呼ぶ男/鷲と鷹」(1958年)
129レコード:「明日は明日の風が吹く」(1958年)
130レコード:「香江花月夜」(1966年)
131楽譜:「新雪」(1942年) *
132楽譜:「明日は明日の風が吹く・決斗の河」(1958年)
133製作資料:『火の鳥』(1956年、井上梅次監督) スクラップブック

イベント

トークイベント

  • ※申込不要、参加無料(展示室内で開催のトークは、観覧券が必要です)

展示品解説

開催日
11月18日(土) 終了しました
時間
3:30 pmより ※約45分を予定しています
講師
藤原征生(当館特定研究員)
場所
展示室内(7階)

関連上映企画

上映企画「月丘夢路 井上梅次 100年祭」

会期
2023年10月31日(火)~11月26日(日)
会場
国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU[2階]
  • ※詳細はこちらをご覧ください。