過去の展示

  • 2017.11.10-12.25
    ※NFC館外での開催になりますのでご注意ください

東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵
映画ポスター名品選

 

主催:東京国立近代美術館フィルムセンター

会場:行幸地下ギャラリー(東京駅丸の内口)

     ※地下の歩行者専用道路(約110m)に沿ったガラスショーケース内

会期:2017年11月10日(金)~12月25日(月)

協力:三菱地所株式会社三菱地所プロパティマネジメント株式会社

 

映画ポスターを街路に――フィルムセンター初のオープン展示

 東京国立近代美術館フィルムセンターは、1970年の設立以来、映画のフィルムを文化財として収集・保存し、積極的な上映活動を続けてきた日本で唯一の国立映画機関です。そのフィルムセンターのコレクションのもう一つの柱が、ポスター・スチル写真・シナリオ・プレス資料・機材・書籍といった映画資料です。

 これまでフィルムセンターは所蔵資料を用いて数多くの展覧会を催してきましたが、この度、私たちのコレクションがより多くの方々の目に触れる機会として、いつもの展示室から飛び出し、丸の内の行幸地下ギャラリーで展覧会を開催することとなりました。展示品は、所蔵する映画ポスターの中から歴史的に価値の高い3つのコレクションそれぞれから10点ずつを選りすぐったものです。全30点の名品たちをご堪能ください。

 このポスター展は、街路に貼られてきたポスターというメディアを、もう一度街中に呼び戻す試みとも言えるでしょう。また、20世紀以来世界の民衆を魅了してきた、映画という文化の豊かさを再発見する機会ともなるでしょう。

展示されているコレクション

<東京駅側←―→皇居側>

戦後期フランス映画のポスター(新外映コレクション) 10点

 新外映配給株式会社(1947-1963) 戦後にフランス映画の輸入会社として設立され、ジャック・タチ、ブレッソン、ゴダールらの名監督を日本に初めて紹介した。

 

戦前期日本の映画ポスター(みそのコレクションほか) 10点

御園京平(1919-2000) 日本を代表する映画資料コレクター。生涯をかけて収集した資料の多くを寄贈、フィルムセンターの映画資料コレクションの重要な柱をなす。

 

無声期ソビエト映画のポスター(袋一平コレクション) 10点

袋一平(1897-1971) ロシア映画研究家、翻訳家。1930年にソビエト・ロシアに渡り、ロシア・アヴァンギャルド作品を含む貴重な映画ポスターを日本にもたらす。

 

・展示形態は、デジタル画像からの出力による複製展示です。デジタル化作業は平成29年度「文化芸術振興費補助金(美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業)」の「映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究(BDCプロジェクト)」の事業として行われました。

 

田舎司祭の日記(1951年)
監督:ロベール・ブレッソン 
ポスター:ポール・コラン

忠次旅日記 御用篇(1927年)
監督:伊藤大輔

大地(1930年)
監督:アレクサンドル・ドヴジェンコ
ポスター:ステンベルク兄弟