MONDO 映画ポスターアートの最前線
MONDO: The Front Runner of Film Poster Art
概要
- 会場
- 国立映画アーカイブ 展示室(7階)
- 会期
- 2021年12月7日(火)-2022年3月27日(日)
- 開室時間
- 11:00am-6:30pm(入室は6:00pmまで)
*毎月末金曜日は11:00am-8:00pm(入室は7:30pmまで) - 休室日
- 月曜日、12月28日(火)~1月2日(日)、3月8日(火)~3月13日(日)は休室です。
- 観覧料
- 一般250円(200円)/大学生130円(60円)/65歳以上・高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
*料金は常設の「日本映画の歴史」の入場料を含みます。
*( )内は20名以上の団体料金です。
*学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
*国立映画アーカイブの上映観覧券(観覧後の半券可)をご提示いただくと、1回に限り団体料金が適用されます。 - 主催
- 国立映画アーカイブ、京都国立近代美術館
- 特別協力
- MONDO
- 巡回先
- 2022年5月19日(木)~7月18日(月・祝) 京都国立近代美術館(4階コレクション・ギャラリー)
- マスク着用のない方の入館をお断りします。
- 来館者全員に検温を行います。37.5℃以上の方は入館をお断りいたします。
- 新型コロナウイルス感染拡大防止のため混雑状況により入室を制限することがあります。
- 当館の感染症予防の対策およびご来館の皆様へのお願いにつきましては、「ご来館にあたってのお願い」をご覧ください。
映画グラフィックのオルタナティブ
一世紀以上にわたって映画宣伝の核となってきたポスター――それは時代や地域によってスタイルを変えながら、映画館に向かう私たちの心を絶えず躍らせてきました。現代では広報メディアの主軸はインターネットに移りつつありますが、 今世紀に入って、宣伝という枠にとらわれない、アートフォームとしての映画ポスター復権の動きも生まれています。
その最先端にいるのが、アメリカはテキサス州オースティンを本拠地に、鋭い感性を持つデザイナーやイラストレーターに委嘱、旧作・新作映画の垣根を超えたオリジナル・ポスターを生み出しているMONDO(モンド)です。2004年に映画館「アラモ・ドラフトハウス」系列のTシャツ店として生まれ、映画のサウンドトラックやオブジェなども制作してきましたが、何よりも、スクリーンプリント技法で印刷される限定版の映画ポスターはオンラインショップを通じて各国に熱狂的なファンを獲得しています。
国立映画アーカイブと京都国立近代美術館が協働して開催する映画ポスター展第9弾となる本展では、このアート集団自身の提供による無声映画から最新作までのポスター71点を展示します。映画作品のエッセンスを活かしながらも、あくまでアーティストの作風が尊重されるMONDOの作品は一様ではありません。ぜひ、宣伝とは一線を画した“オルタナティブ・ポスター”の世界を、豊かな質感をたたえた実物のポスターでご確認ください。
●オリジナルの活版カード集を発売
3月17日より、本展覧会に『ゴジラ対メカゴジラ』ポスターを出品中の作家アタック・ピーター氏による本企画オリジナルの怪獣活版カード集を限定発売します。「ゴジラ(+ミニラ)・ヘドラ・メカゴジラ・ガイガン」の4枚組セットです。アタック・ピーター氏得意のリノカットの技術をベースに、クラシックな活版(レタープレス)印刷機を用いて熟練の印刷家トラヴィス・スミス氏が手がけた高品質のアートカードです。なおフィルムアーカイブ活動に理解の深いMONDOのご厚意により、MONDOの収益は当館の映画保存事業に寄付されます。
価格:2,200円(税込)
- ※1階受付にて発売
- ※500セット限定
- ※1名につき2セットまで
展覧会の見どころ
MONDOとは
テキサスの映画館のTシャツ屋から生まれ、世界に熱狂的ファンを生んだ最新形の映画ポスター・カルチャーを代表するアート集団。
映画作品の宣伝用ではなく、アーティストが自在に映画を斬新に解釈した「オルタナティブ(もう一つの)・ポスター」というジャンルを開拓してきました。
多彩なアーティストたち
アメリカを中心に、グラフィック・デザイナー、イラストレーター、コミック作家といった顔を持つ世界のアーティストに制作を委嘱しています。
スクリーンプリントの魅力
手作りに近いスクリーンプリント(いわゆるシルクスクリーン技術)による、美麗で質感あふれる作品の数々をお楽しみください。
出品リスト
凡例
- ※ すべてのポスターはMONDOの所蔵です。
- ※ 記載情報は、映画の日本語題(映画公開年、映画製作国、映画監督名)、ポスター制作年、ポスター・サイズ、ポスター作家名です。
- ※出品番号1番のみ映画ポスターではなく、映画館「アラモ・ドラフトハウス」の宣伝ポスターです。
- ※本来のレギュラー版は無印、ヴァリアント版には【V】を付しています。
- ※ 日本で劇場未公開の映画の日本語題は、その他の上映会で使用された題を採用、あるいは原題から適宜翻訳しました。
- ※ ポスター・サイズは縦×横、数字の単位はセンチメートルです。
- ※ ポスターは、リノカット印刷の『ゴジラ対メカゴジラ』(出品番号69番)を除き、すべてスクリーンプリントです。
- ※ 出品内容はやむを得ず変更される場合があります。
- ※ 本リストの通番と会場内での配列順序は一致していない場合があります。
1 | アラモを忘れるな 2006年 61.0×91.4 タイラー・スタウト |
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2 | フランケンシュタインの花嫁(1935年、アメリカ、ジェームズ・ホエール監督) 2010年 91.4×61.0 マルティン・アンシン |
3 | ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(1968年、アメリカ、ジョージ・A・ロメロ監督) 2010年 61.0×88.9 フロリアン・ベルトマー |
4 | ビートルジュース(1988年、アメリカ、ティム・バートン監督) 2010年 61.0×45.7 リッチ・ケリー |
5 | ブルース・ブラザース(1980年、アメリカ、ジョン・ランディス監督) 2010年 61.0×45.7 オリー・モス |
6 | ロボコップ(1987年、アメリカ、ポール・ヴァーホーヴェン監督) 2010年 61.0×45.7 オリー・モス |
7 | 博士の異常な愛情(1964年、アメリカ、スタンリー・キューブリック監督) 2010年 61.0×45.7 ジェイソン・マン |
8 | アギーレ 神の怒り(1972年、西ドイツ、ヴェルナー・ヘルツォーク監督) 2010年 61.0×45.7 ジェイ・ライアン |
9 | スター・ウォーズ 帝国の逆襲(1980年、アメリカ、アーヴィン・カーシュナー監督) 2010年 91.4×61.0 タイラー・スタウト |
10 | 月に囚われた男(2009年、イギリス、ダンカン・ジョーンズ監督) 2011年 61.0×40.6 オリー・モス |
11 | 俺たちに明日はない(1967年、アメリカ、アーサー・ペン監督) 2011年 61.0×45.7 ジェイソン・マン |
12 | 悪魔のいけにえ(1974年、アメリカ、トビー・フーパー監督) 2011年 61.0×91.4 ジェフ・プロクター |
13 | ジュラシック・パーク(1993年、アメリカ、スティーヴン・スピルバーグ監督) 2011年 91.4×61.0 JC・リチャード |
14 | 未知との遭遇(1977年、アメリカ、スティーヴン・スピルバーグ監督) 2011年 91.4×61.0 トッド・スレーター |
15 | キル・ビル [再編集版](2011年、アメリカ、クエンティン・タランティーノ監督) 2011年 91.4×61.0 タイラー・スタウト 【V】 |
16 | マニアック(1980年、アメリカ、ウィリアム・ラスティグ監督) 2011年 91.4×61.0 ケン・テイラー |
17 | 蒸気船ウィリー(1928年、アメリカ、ウォルト・ディズニー監督) 2011年 61.0×45.7 トム・ウェイレン |
18 | モンスターズ・インク(2001年、アメリカ、ピート・ドクター 他監督) 2011年 61.0×45.7 トム・ウェイレン |
19 | 未来世紀ブラジル(1985年、イギリス、テリー・ギリアム監督) 2012年 91.4×61.0 マルティン・アンシン |
20 | サイコ(1960年、アメリカ、アルフレッド・ヒッチコック監督) 2012年 91.4×61.0 ダニエル・デインジャー |
21 | フィルム(1966年、アメリカ、アラン・シュナイダー監督) 2012年 61.0×45.7 デリシャス・デザイン・リーグ |
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22 | 透明人間(1933年、アメリカ、ジェームズ・ホエール監督) 2012年 91.4×61.0 フランチェスコ・フランカヴィラ |
23 | ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年、イギリス=フランス=アメリカ、エドガー・ライト監督) 2012年 61.0×91.4 ジョック |
24 | 新・猿の惑星 (1971年、アメリカ、ドン・テイラー監督) 2012年 91.4×61.0 リッチ・ケリー |
25 | 三人(1925年、アメリカ、トッド・ブラウニング監督) 2012年 91.4×61.0 ジェフ・クラインスミス |
26 | 月世界旅行(1902年、フランス、ジョルジュ・メリエス監督) 2012年 61.0×45.7 ファントム・シティ・クリエイティヴ |
27 | エクソシスト(1973年、アメリカ、ウィリアム・フリードキン監督) 2012年 91.4×61.0 ファントム・シティ・クリエイティヴ |
28 | キャビン(2012年、アメリカ、ドリュー・ゴダード監督) 2012年 91.4×61.0 ファントム・シティ・クリエイティヴ |
29 | 13日の金曜日 PART3(1982年、アメリカ、スティーヴ・マイナー監督) 2012年 61.0×45.7 ジェイ・ショー |
30 | ロッキー3(1982年、アメリカ、シルヴェスター・スタローン監督) 2012年 45.7×61.0 ジェイ・ショー |
31 | 海底二万哩(1954年、アメリカ、リチャード・フライシャー監督) 2012年 61.0×91.4 ケン・テイラー |
32 | タクシードライバー(1976年、アメリカ、マーティン・スコセッシ監督) 2013年 61.0×91.4 マルティン・アンシン |
33 | サイコ(1960年、アメリカ、アルフレッド・ヒッチコック監督) 2013年 91.4×61.0 トマー・ハヌカ |
34 | ランボー 怒りの脱出(1985年、アメリカ、ジョージ・P・コスマトス監督) 2013年 91.4×61.0 トマー・ハヌカ |
35 | V フォー・ヴェンデッタ(2006年、アメリカ=イギリス=ドイツ、ジェームズ・マクティーグ監督) 2013年 91.4×61.0 セサル・モレノ |
36 | サイトシアーズ 殺人者のための英国観光ガイド(2012年、イギリス、ベン・ウィートリー監督) 2013年 61.0×40.6 オリー・モス |
37 | GODZILLA ゴジラ(2014年、アメリカ、ギャレス・エドワーズ監督) 2013年 91.4×61.0 ファントム・シティ・クリエイティヴ 【V】 |
38 | めまい(1958年、アメリカ、アルフレッド・ヒッチコック監督) 2013年 91.4×61.0 ゲイリー・プリン |
39 | レポマン(1984年、アメリカ、アレックス・コックス監督) 2013年 61.0×45.7 ジェイ・ショー |
40 | ホーム・アローン(1990年、アメリカ、クリス・コロンバス監督) 2013年 91.4×61.0 アダム・シンプソン |
41 | ビートルジュース(1988年、アメリカ、ティム・バートン監督) 2013年 91.4×61.0 ケン・テイラー |
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42 | GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(1995年、日本、押井守監督) 2014年 91.4×61.0 マルティン・アンシン 【V】 |
43 | 白雪姫(1937年、アメリカ、デイヴィッド・ハンド総監督) 2014年 91.4×61.0 アン・ベンジャミン |
44 | 鳥(1963年、アメリカ、アルフレッド・ヒッチコック監督) 2014年 91.4×61.0 ローラン・デュリユー |
45 | パルプ・フィクション(1994年、アメリカ、クエンティン・タランティーノ監督) 2014年 61.0×91.4 ローラン・デュリユー |
46 | グーニーズ(1985年、アメリカ、リチャード・ドナー監督) 2014年 91.4×61.0 ジェームズ・フレームズ |
47 | ロッキー(1976年、アメリカ、ジョン・G・アヴィルドセン監督) 2014年 91.4×61.0 セサル・モレノ |
48 | エイリアン(1979年、イギリス=アメリカ、リドリー・スコット監督) 2014年 61.0×45.7 ウィ・バイ・ユア・キッズ |
49 | ババドック 暗闇の魔物(2014年、オーストラリア、ジェニファー・ケント監督) 2014年 61.0×45.7 ウィ・バイ・ユア・キッズ |
50 | カリガリ博士(1920年、ドイツ、ローベルト・ヴィーネ監督) 2015年 61.0×40.6 ベッキー・クルーナン 【V】 |
51 | クリムゾン・ピーク(2015年、アメリカ、ギレルモ・デル・トロ監督) 2015年 91.4×45.7 ダニエル・デインジャー |
52 | ファンタズム(1979年、アメリカ、ドン・コスカレリ監督) 2015年 61.0×91.4 マイク・サプート |
53 | ブレックファスト・クラブ(1985年、アメリカ、ジョン・ヒューズ監督) 2015年 61.0×45.7 マット・テイラー 【V】 |
54 | 時計じかけのオレンジ(1971年、イギリス=アメリカ、スタンリー・キューブリック監督) 2016年 91.4×61.0 ロリー・カーツ |
55 | スラッカー(1991年、アメリカ、リチャード・リンクレイター監督) 2016年 61.0×45.7 ジェイ・ライアン |
56 | メトロポリス(1927年、ドイツ、フリッツ・ラング監督) 2016年 91.4×61.0 ウィリアム・スタウト |
57 | ブリット(1968年、アメリカ、ピーター・イェーツ監督) 2016年 91.4×61.0 マット・テイラー 【V】 |
58 | グッドフェローズ(1990年、アメリカ、マーティン・スコセッシ監督) 2017年 91.4×61.0 マーク・アスピノール |
59 | 遊星からの物体X(1982年、アメリカ、ジョン・カーペンター監督) 2017年 61.0×91.4 ジェイソン・エドミストン |
60 | グレムリン(1984年、アメリカ、ジョー・ダンテ監督) 2017年 45.7×61.0 マイク・サプート |
61 | ロボコップ(1987年、アメリカ、ポール・ヴァーホーヴェン監督) 2018年 61.0×91.4 デスバーガー |
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62 | シャイニング(1980年、アメリカ、スタンリー・キューブリック監督) 2018年 91.4×61.0 ローラン・デュリユー 【V】 |
63 | 悪魔のいけにえ(1974年、アメリカ、トビー・フーパー監督) 2018年 91.4×61.0 ロバート・サメリン |
64 | フルメタル・ジャケット(1987年、アメリカ=イギリス、スタンリー・キューブリック監督) 2019年 91.4×61.0 オリヴァー・バレット |
65 | ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年、イギリス=フランス=アメリカ、エドガー・ライト監督) 2019年 91.4×61.0 ジョニー・ドンブロウスキ |
66 | 地球に落ちてきた男(1976年、イギリス、ニコラス・ローグ監督) 2019年 91.4×61.0 トマー・ハヌカ |
67 | サスペリア(2018年、イタリア=アメリカ、ルカ・グァダニーノ監督) 2019年 61.0×91.4 ジャック・ヒューズ |
68 | ビッグ・リボウスキ(1998年、アメリカ=イギリス、ジョエル・コーエン監督) 2020年 91.4×61.0 マーク・アスピノール |
69 | ゴジラ対メカゴジラ(1974年、日本、福田純監督) 2020年 76.2×50.8 アタック・ピーター(ピーター・サンタ・マリア) |
70 | ザッパ(2020年、アメリカ、アレックス・ウィンター監督) 2020年 91.4×61.0 ロブ・ジョーンズ、サラ・デック |
71 | ゴジラ(1954年、日本、本多猪四郎監督) 2020年 61.0×91.4 ケント・ウィリアムズ |
イベント
現在のところ関連イベント実施の予定はありません。