写真展 ハリウッドの名監督たち
映画芸術科学アカデミーのコレクションより
Hollywood Masters in Photos: From the Academy Collection

概要

会場
国立映画アーカイブ 展示室(7階)
会期
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
開室時間
11:00-18:30(入室は18:00まで)
*12/26、1/30、2/27の金曜日は11:00-20:00(入室は19:30まで)
休室日
月曜日、12月27日(土)~1月7日(水)
観覧料

一般250円(200円)/大学生130円(60円)/65歳以上、高校生以下及び18歳未満、障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料

  • 料金は常設の「日本映画の歴史」の入場料を含みます。
  • ( )内は20名以上の団体料金です。
  • 学生、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
  • 国立映画アーカイブが主催する上映会の観覧券(オンラインチケット「購入確認メール」またはQRコードのプリントアウト)をご提示いただくと、1回に限り団体料金が適用されます。
主催
国立映画アーカイブ
特別協力
映画芸術科学アカデミー

 アカデミー賞の開催で知られるアメリカの映画芸術科学アカデミーは、映画のアーカイブ機関や映画資料の収集・保存を専門とする図書館も擁している組織です。本展覧会は、同アカデミーの膨大な写真コレクションより黄金期ハリウッドの名監督や伝説的なスターの撮影現場を収めたスナップ写真などを公開し、当館が所蔵するポスター資料などの資料も一堂に会することで、アメリカ映画の最も香気あふれる時代を再現します。

『駅馬車』(1939年、ジョン・フォード監督)撮影中のジョン・フォード(中央)
『踊る大紐育』(1949年、スタンリー・ドーネン監督)撮影中のフランク・シナトラ(左)、スタンリー・ドーネン(中央)、ジーン・ケリー(右)
『暴行』(1950年、アイダ・ルピノ監督)撮影中のアイダ・ルピノ(左)
『理由なき反抗』(1955年、ニコラス・レイ監督)撮影中のナタリー・ウッド(左)、ジェームズ・ディーン(中央)、ニコラス・レイ(右)
『ゴッドファーザー』(1972年、フランシス・フォード・コッポラ監督)撮影中のマーロン・ブランド(左)、フランシス・フォード・コッポラ(右)
『嵐が丘』(1939年、ウィリアム・ワイラー監督)撮影スナップ

画像はいずれも映画芸術科学アカデミー マーガレット・ヘリック図書館所蔵
Images courtesy of Margaret Herrick Library, Academy of Morion Picture Arts of Sciences

展覧会の内容

米映画芸術科学アカデミー秘蔵の写真資料で綴る、名監督たちの撮影の舞台裏

アメリカの映画芸術科学アカデミーの特別協力のもと、同アカデミーのマーガレット・ヘリック図書館に所蔵された秘蔵写真資料を一挙公開し、名監督や名俳優たちによる撮影の舞台裏をたどります。また、ポスターギャラリーでは当館所蔵の日本版を中心とした公開当時の宣伝ポスターなどを一挙にご覧いただけます。

ハリウッド黄金時代を聴覚面からも追体験できる恒例の音楽展示にもご注目!

当館企画展ではお馴染みの音楽展示も登場いたします。マックス・スタイナー、アルフレッド・ニューマン、バーナード・ハーマンといった作曲家たちによる名旋律の数々だけでなく、作品冒頭にある各社のロゴマークで流れる音楽も収録し、聴覚面からもハリウッド映画の黄金時代をご堪能いただけます。

展覧会の構成

取り上げる監督、作品、俳優たち

●D・W・グリフィス(『イントレランス』)/ アリス・ギイ=ブラシェ / ロイス・ウェバー
●キング・ヴィダー / エルンスト・ルビッチ(『生きるべきか死ぬべきか』) / ハワード・ホークス / フランク・キャプラ(『スミス都へ行く』)/ ジョン・フォード(『駅馬車』)/ ウィリアム・ワイラー(『嵐が丘』)
●ジョン・ヒューストン+ハンフリー・ボガート&ローレン・バコール(『キー・ラーゴ』)/アルフレッド・ヒッチコック+ケーリー・グラント(『汚名』)/ ヴィンセント・ミネリ / セシル・B・デミル/ スタンリー・キューブリック / ビリー・ワイルダー(『アパートの鍵貸します』)/ アイダ・ルピノ / ジェームズ・ディーン(『理由なき反抗』)/ オードリー・ヘプバーン(『尼僧物語』)
●フランシス・フォード・コッポラ+マーロン・ブランド(『ゴッドファーザー』)/ マーティン・スコセッシ+ロバート・デ・ニーロ(『タクシードライバー』)/ スティーヴン・スピルバーグ ほか

出品リスト

凡例

  • 出品内容はやむを得ず変更される場合があります。
  • 本リストの通番と会場内での配列順序は一致していない場合があります。
  • 展示ポスターのサイズは、特記したものを除き、すべて日本版のB2サイズです。
無印
映画芸術科学アカデミー マーガレット・ヘリック図書館(Margaret Herrick Library, Academy of Motion Picture Arts and Sciences)所蔵
N
国立映画アーカイブ所蔵
出品リスト
1 写真:アリス・ギイ=ブラシェ(1915年)
2-3 写真:『イントレランス』(1916年、日本公開1919年、D・W・グリフィス監督)
4 写真:『Two Wise Wives』(1921年、ロイス・ウェバー監督)
5 写真:『乗合馬車』(1921年、日本公開1923年、ヘンリー・キング監督)
6 ポスター:『バグダッドの盗賊』(1924年、日本公開1925年、ラオール・ウォルシュ監督)[アメリカ版] 100.5×67 N(鳥羽幸信コレクション)
7 ポスター:『黄金狂時代』(1925年、日本公開同年、チャールズ・チャップリン監督)[イギリス版] 152.5×50.4 N(みそのコレクション)
8 プレス資料:『ドン・ファン』(1926年、日本公開1927年、アラン・クロスランド監督) N(みそのコレクション)
9 写真:『ハレルヤ』(1929年、日本公開1930年、キング・ヴィダー監督)
10 写真:『生活の設計』(1933年、日本公開1934年、エルンスト・ルビッチ監督)
11 写真:『恋のページェント』(1934年、日本公開1935年、ジョゼフ・フォン・スタンバーグ監督)
12 写真:『虚栄の市』(1935年、日本公開同年、ルーベン・マムーリアン監督)
13 写真:『無限の青空』(1936年、日本公開同年、ハワード・ホークス監督)
14 写真:『スミス都へ行く』(1939年、日本公開1941年、フランク・キャプラ監督)
15-16 写真:『駅馬車』(1939年、日本公開1940年、ジョン・フォード監督)
17 写真:『嵐が丘』(1939年、日本公開1950年、ウィリアム・ワイラー監督)
18 ポスター:『哀愁』(1940年、日本公開1949年、マーヴィン・ルロイ監督) N(みそのコレクション)
19 写真:『市民ケーン』(1941年、日本公開1966年、オーソン・ウェルズ監督)
20 写真:『サリヴァンの旅』(1941年、日本公開1994年、プレストン・スタージェス監督)
21 写真:『カサブランカ』(1942年、日本公開1946年、マイケル・カーティズ監督)
22 ポスター:『嵐の青春』(1942年、日本公開1947年、サム・ウッド監督) B3 個人蔵
23 写真:『生きるべきか死ぬべきか』(1942年、日本公開1989年、エルンスト・ルビッチ監督)
24 写真:ドロシー・アーズナー(1943年頃)
25 写真:『ローラ殺人事件』(1944年、日本公開1947年、オットー・プレミンジャー監督)
26 写真:『スカーレット・ストリート / 緋色の街』(1945年、日本公開2012年、フリッツ・ラング監督)
27 写真:『素晴らしき哉、人生!』(1946年、日本公開1954年、フランク・キャプラ監督)
28 写真:『汚名』(1946年、日本公開1949年、アルフレッド・ヒッチコック監督)
29 写真:『キー・ラーゴ』(1948年、日本公開1951年、ジョン・ヒューストン監督)
30 写真:『勇者の赤いバッヂ』(1951年、日本公開1958年、ジョン・ヒューストン監督)
31 写真:『赤い河』(1948年、日本公開1952年、ハワード・ホークス監督)
32 写真:『踊る大紐育』(1949年、日本公開1951年、スタンリー・ドーネン、ジーン・ケリー監督)
33 写真:『暴行』(1950年、日本公開2022年、アイダ・ルピノ監督)
34 ポスター:『暴行』(1950年、日本公開2022年、アイダ・ルピノ監督)[アメリカ版] 103.7×68.5 N(和田誠コレクション)
35 ポスター:『不審者』(1951年、日本公開2013年、ジョゼフ・ロージー監督)[アメリカ版] 91.2×35.6 N(和田誠コレクション)
36 プログラム:『これがシネラマだ』(1952年、日本公開1955年、メリアン・C・クーパー監督) 個人蔵
37 プログラム:『聖衣』(1953年、日本公開同年、ヘンリー・コスタ―監督) 個人蔵
38 ヴィスタヴィジョンの紹介プログラム(1954年) 個人蔵
39 トッドAOの紹介リーフレット(1956年) 個人蔵
40 プレス資料:『愛情の花咲く樹』(1957年、日本公開1958年、エドワード・ドミトリク監督) 個人蔵
41 写真:『ブリガドーン』(1954年、日本公開同年、ヴィンセント・ミネリ監督)
42 写真:『天が許し給うすべて(天はすべて許し給う)』(1955年、日本公開2025年、ダグラス・サーク監督)
43 写真:『旅情』(1955年、日本公開同年、デイヴィッド・リーン監督)
44 写真:『理由なき反抗』(1955年、日本公開1956年、ニコラス・レイ監督)
45 ポスター:『恐怖の土曜日』(1955年、日本公開同年、リチャード・フライシャー監督)[アメリカ版] 104.1×67.6 N(和田誠コレクション)
46 写真:『狩人の夜』(1955年、日本公開1990年、チャールズ・ロートン監督)
47 写真:『ボディー・スナッチャー / 恐怖の街』(1956年、ドン・シーゲル監督)
48 写真:『十戒』(1956年、日本公開1958年、セシル・B・デミル監督)
49 写真:『西部の人』(1958年、日本公開同年、アンソニー・マン監督)
50 写真:『尼僧物語』(1959年、日本公開同年、フレッド・ジンネマン監督)
51 写真:『北北西に進路を取れ』(1959年、日本公開同年、アルフレッド・ヒッチコック監督)
52 写真:『ベン・ハー』(1959年、日本公開1960年、ウィリアム・ワイラー監督)
53 写真:『スパルタカス』(1960年、日本公開同年、スタンリー・キューブリック監督)
54-55 写真:『アパートの鍵貸します』(1960年、日本公開同年、ビリー・ワイルダー監督)
56 写真:『草原の輝き』(1961年、日本公開同年、エリア・カザン監督)
57 写真:『クレオパトラ』(1963年、日本公開同年、ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督)
58 写真:『マイ・フェア・レディ』(1964年、日本公開同年、ジョージ・キューカー監督)
59 写真:『裸のキッス』(1964年、日本公開1990年、サミュエル・フラー監督)
60 写真:『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年、日本公開同年、ロバート・ワイズ監督)
61 写真:『グラン・プリ』(1966年、日本公開1967年、ジョン・フランケンハイマー監督)
62 写真:『ゴッドファーザー』(1972年、日本公開同年、フランシス・フォード・コッポラ監督)
63 写真:『シノーラ』(1972年、日本公開同年、ジョン・スタージェス監督)
64 写真:『スティング』(1973年、日本公開同年、ジョージ・ロイ・ヒル監督)
65 ポスター:『荒野のストレンジャー』(1973年、日本公開同年、クリント・イーストウッド監督)
66 写真:『タクシードライバー』(1976年、日本公開同年、マーティン・スコセッシ監督)
67 写真:『三人の女』(1977年、日本公開1985年、ロバート・アルトマン監督)
68 写真:『未知との遭遇』(1977年、日本公開1978年、スティーヴン・スピルバーグ監督)
69 ポスター:『スター・ウォーズ』(1977年、日本公開1978年、ジョージ・ルーカス監督)[アメリカ版] 104×68.7 N
70 写真:アメリカの映画各社のロゴマーク N(和田誠コレクション)
71 写真:『イントレランス』(1916年、日本公開1919年、D・W・グリフィス監督) スチル N
72 ポスター:『駅馬車』(1939年、日本公開1940年、ジョン・フォード監督)[アメリカ版] N
73 写真:『嵐が丘』(1939年、日本公開1950年、ウィリアム・ワイラー監督) スチル N
74 写真:『スミス都へ行く』(1939年、日本公開1941年、フランク・キャプラ監督) スチル N
75 ポスター:『市民ケーン』(1941年、日本公開1966年、オーソン・ウェルズ監督) N
76 ポスター:『カサブランカ』(1942年、日本公開1946年、マイケル・カーティズ監督) N
77 ポスター:『汚名』(1946年、日本公開1949年、アルフレッド・ヒッチコック監督) 加藤豪氏所蔵
78 写真:『赤い河』(1948年、日本公開1952年、ハワード・ホークス監督) スチル N
79 写真:『踊る大紐育』(1949年、日本公開1951年、スタンリー・ドーネン、ジーン・ケリー監督) スチル N
80 ポスター:『旅情』(1955年、日本公開同年、デイヴィッド・リーン監督) N
81 写真:『理由なき反抗』(1955年、日本公開1956年、ニコラス・レイ監督) スチル N
82 ポスター:『十戒』(1956年、日本公開1958年、セシル・B・デミル監督) N
83 ポスター:『西部の人』(1958年、日本公開同年、アンソニー・マン監督) N
84 ポスター:『北北西に進路を取れ』(1959年、日本公開同年、アルフレッド・ヒッチコック監督) 加藤豪氏所蔵
85 ポスター:『ベン・ハー』(1959年、日本公開1960年、ウィリアム・ワイラー監督) N
86 ポスター:『アパートの鍵貸します』(1960年、日本公開同年、ビリー・ワイルダー監督) N
87 ポスター:『草原の輝き』(1961年、日本公開同年、エリア・カザン監督) N
88 ポスター:『クレオパトラ』(1963年、日本公開同年、ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督) N
89 ポスター:『マイ・フェア・レディ』(1964年、日本公開同年、ジョージ・キューカー監督) N
90 ポスター:『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年、日本公開同年、ロバート・ワイズ監督) N
91 ポスター:『グラン・プリ』(1966年、日本公開1967年、ジョン・フランケンハイマー監督) N
92 ポスター:『ゴッドファーザー』(1972年、日本公開同年、フランシス・フォード・コッポラ監督) N
93 ポスター:『シノーラ』(1972年、日本公開年、ジョン・スタージェス監督) N
94 ポスター:『スティング』(1973年、日本公開同年、ジョージ・ロイ・ヒル監督) N
95 ポスター:『タクシードライバー』(1976年、日本公開同年、マーティン・スコセッシ監督) N
96 ポスター:『三人の女』(1977年、日本公開1985年、ロバート・アルトマン監督) N
97 ポスター:『未知との遭遇』(1977年、日本公開1978年、スティーヴン・スピルバーグ監督) N

イベント

トークイベント

ゲスト講師によるギャラリートークを実施します。
申込不要、参加無料です。


展示資料からみる映画技術の変遷――ワイドスクリーン規格を中心に

 開催日
2025年12月20日(土)
 講師
藤原征生(当館特定研究員) ★手話通訳つき
 場所
展示室ロビー(7階)

アカデミーの映画資料――マーガレット・へリック図書館とアカデミー博物館

 開催日
2026年2月21日(土)
 講師
岡田秀則(当館主任研究員)
 場所
展示室ロビー(7階)

共同と闘争――ハリウッドの撮影現場(仮)

 開催日
2026年3月14日(土)
 講師
川﨑佳哉氏(早稲田大学文学学術院講師[任期付])
 場所
展示室ロビー(7階)

*開催時間等、詳細は後日お知らせいたします。