憲兵と幽霊

• 75分
• 35mm・白黒

昭和16年、波島中尉（天知）が思いを寄せていた女性（久保）が部下の田沢（中山）と結婚した。嫉妬に狂う波島は、機密文書盗難の罪を田沢にきせて処刑し、彼女に接近する。しかし脳裏には常に田沢の亡霊がまとわりつくのだった。軍権力を巧妙に利用しようとして逆に押し潰されていく主人公を、中川作品初主演の天知が怪演。本作での強烈なヒール役がその後の『東海道四谷怪談』、『地獄』へと繋がっていく。

1958（新東宝）（監）中川信夫（脚）石川義寛（撮）西本正（美）黒沢治安（音）江口夜詩（出）天知茂、中山昭二、久保菜穂子、三原葉子、宮田文子、芝田新、万里昌代、胡美芳、中村彰、三村俊夫