番場の忠太郎

  • 86分
  • 35mm・白黒

長谷川伸の「瞼の母」を『人情紙風船』(1937、山中貞雄)の三村伸太郎の脚本を得て、若山富三郎主演で映画化。大筋は原作通りだが、本作では中盤に関八州見回り役人(森繁)を登場させ、忠太郎との交流場面を作ることで、一時の救いを与えると同時に、その後の悲劇性に厚みを加えている。またこの宿場での美術セット、キャメラワークの特異さも本作の大きな見所といえよう。

1955(新東宝)(監)中川信夫(原)長谷川伸(脚)三村伸太郎(撮)岡戸嘉外(美)伊藤壽一(音)淸瀨保二(出)若山富三郎、桂木洋子、山田五十鈴、森繁久彌、鳥羽陽之助、阿部九州男、伊澤一郎、三井弘次、滝花久子、光岡早苗

  • 長瀬記念ホール OZU
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