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Exhibition 企画・展示情報

映画パンフレットの世界

Souvenir Movie Programs of Japan
2011.5.27-9.4
会場

東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(企画展)

会期

2011年5月27日(金)~9月4日(日)

開室時間

11:00am-6:30pm
(入場は6:00pmまで)
※電力事情など今後の状況により急遽スケジュールが変更される可能性もございます。最新の情報は、当館ホームページ又はハローダイヤルにてご確認願います。

休室日

月曜日

観覧料

一般200円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、MOMATパスポートをお持ちの方、キャンパスメンバーズは無料

*料金は常設の「NFCコレクションでみる 日本映画の歴史」の入場料を含みます。
*( )内は20名以上の団体料金です。
*学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
*フィルムセンターの上映企画をご覧になった方は当日に限り、半券のご提示により団体料金が適用されます。

主催

東京国立近代美術館フィルムセンター

 映画館で販売されている“パンフレット”は、日本の映画ファンにもっとも親しまれてきた映画の資料でしょう。場面写真やストーリー、作品情報はもちろん、批評や製作のうら話まで掲載されたこの冊子は、“持ち帰ることのできる映画”として愛好者によるコレクションの対象にもなってきました。また、数多くの評論家の活躍の場ともなり、日本人の豊かな映画知識の源泉にもなりました。映画パンフレットという文化がこれほど大きく花開いた国は、日本をおいて他にはないでしょう。

『ローマの休日』(1954年公開) ロードショー版(日比谷映画劇場)
『ローマの休日』(1954年公開) ロードショー版(日比谷映画劇場)

 さて、このパンフレット文化は、どのように成立し、これほど盛んになったのでしょうか。この展覧会「映画パンフレットの世界」は、大正から昭和初期にかけて各映画館が発行していた無料のプログラム(週報)にその源流を探りつつ、ロードショー上映の普及した戦後に有料の冊子となり、洋画輸入の黄金期を経て、ミニシアター時代にも機敏に対応してきたその変遷をたどります。

左:葵館プログラム(1925年)表紙画:村山知義
右:芝園館プログラム(1927年)表紙画:竹久夢二
左:葵館プログラム(1925年)表紙画:村山知義
右:芝園館プログラム(1927年)表紙画:竹久夢二

 フィルムセンターは、このほど約6,700種におよぶ映画パンフレットの整理を終え、図書室で公開する運びとなりました。その中から選ばれた、懐かしい名画や映画史上の傑作をめぐる華やかなビジュアルやデザインの創意工夫が、それぞれの時代の映画の思い出を呼び覚まし、私たち観客のたどった歴史を照らし出してくれるでしょう。

『2001年宇宙の旅』(1968年公開) 一般公開版
『2001年宇宙の旅』(1968年公開) 一般公開版
『アメリカ交響楽』(1947年公開) 戦後初のロードショー上映(東京・スバル座)
『アメリカ交響楽』(1947年公開) 戦後初のロードショー上映(東京・スバル座)
アートシアター No.1 『尼僧ヨアンナ』(1962年日本公開)
アートシアター No.1 『尼僧ヨアンナ』(1962年日本公開)
左上から:芝園館プログラム(1927年)表紙画:武井武雄/『これがシネラマだ』(1955年公開)/『メトロポリス』(1929年公開)
『羅生門』(1951年)ヴェネチア国際映画祭受賞後の凱旋上映/『勝手にしやがれ』(1960年公開)/葵館プログラム(1925年)表紙画:村山知義
『東京オリンピック』(1965年)/『ノスタルジア』(1984年公開)/『セーラー服と機関銃』(1981年)
左上から:芝園館プログラム(1927年)表紙画:武井武雄/『これがシネラマだ』(1955年公開)/『メトロポリス』(1929年公開)
『羅生門』(1951年)ヴェネチア国際映画祭受賞後の凱旋上映/『勝手にしやがれ』(1960年公開)/葵館プログラム(1925年)表紙画:村山知義
『東京オリンピック』(1965年)/『ノスタルジア』(1984年公開)/『セーラー服と機関銃』(1981年)
Ⅰ 映画館プログラムの時代

■引札から映画館週報へ
■モダン・デザインの饗宴
 ★松竹チェーン対東宝チェーン
■初期の映画パンフレット

Ⅱ 映画パンフレットの成立

■高級館の復興―東京・日比谷周辺
■ロードショーと一般公開

Ⅲ 映画パンフレットの黄金時代

■洋画配給の隆盛
 ★シネラマの宴
 ★ジェームス・ボンド大集合
■日本映画のパンフレット
■アートシアターとエキプ・ド・シネマ

Ⅳ 現代のパンフレット

■ミニシアター時代
■百花繚乱―現代のパンフレット

※申込不要、参加無料(展示室の観覧券は必要です)。
※当日の企画上映チケットの半券をご提示いただくと、割引が適用されます。

日程: 2011年6月11日(土)
時間: 2:30pm-

語り手:岡田秀則(フィルムセンター主任研究員)
    佐崎順昭(フィルムセンター客員研究員)
テーマ:「展示品解説―プログラムとパンフレットの百年史」

※終了しました。

日程: 2011年7月9日(土)
時間: 4:00pm-

ゲスト:佐々木淳氏(映画書籍・パンフレット編集者)
テーマ:「現代の映画パンフレット―読者として、編集者として」

※終了しました。

日程: 2011年8月11日(木)
時間: 3:40pm-

ゲスト:畑暉男氏(映画研究家)
テーマ:「戦後の洋画ファンと映画パンフレット」

※終了しました。

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The National Museum of Modern Art, Tokyo