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Exhibition 企画・展示情報

NFCコレクションでみる
日本映画の歴史

Nihon Eiga: The History of Japanese Film
From the NFC Non-film Collection

※企画展の休室日はお休みです。

会場

東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(常設展)

開室時間

11:00am-6:30pm
※入場は閉室の30分前まで

休室日

企画展の休室日

観覧料

一般210円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、MOMATパスポートをお持ちの方、キャンパスメンバーズは無料

* 料金は企画展の入場料を含みます。
* ( )内は20名以上の団体料金です。
*学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
*フィルムセンターの上映企画をご覧になった方は当日に限り、半券のご提示により団体料金が適用されます。
*2015年5月17日(日)は、「国際博物館の日」(毎年5月18日)を記念して展示を無料でご覧いただけます。
*2015年11月3日(火)は、「文化の日」のため展示を無料でご覧いただけます。

主催

東京国立近代美術館フィルムセンター

時代を超えて語りかける映画史の証言者たち


映画フィルムと並んで、フィルムセンターの収集活動のもう一つの柱であるノンフィルム資料は、年を追うごとに充実の度を深めています。現在では46,000枚のポスター、610,000枚のスチル写真、30,000冊の映画図書のほか、雑誌・撮影台本・撮影機・映写機・映画人の個人資料・映画館プログラムなどの莫大な資料を有するに至りました。

初期の国産映写機  
ローヤルH型ヘッドマシン(高密工業)、ランプハウス(マツダ)ほか
初期の国産映写機  
ローヤルH型ヘッドマシン(高密工業)、ランプハウス(マツダ)ほか
絵とき「映画法」(1939年) 国家による映画統制を絵で解説
絵とき「映画法」(1939年) 国家による映画統制を絵で解説
『なまくら刀』(1917年、幸内純一監督)  
現存する日本最古のアニメーション映画
『なまくら刀』(1917年、幸内純一監督)  
現存する日本最古のアニメーション映画


また、映画専用の展示室がオープンした2002年以来、フィルムセンターはこうした資料の中でも特に貴重なものを「展覧会 映画遺産」として常時公開し、過去の映画の発掘や復元の成果を紹介しながら日本の映画保存運動の軌跡を振り返ってきました。そしてこの度、こうしたフィルム・アーカイブ活動の積み重ねによって実現した新しい常設展示が、この「NFCコレクションでみる 日本映画の歴史」です。時代ごとの珍しいコレクションを一堂に集めて展示することで、映画人・撮影所・技術革新・ジャンル・広報宣伝・映画政策といったさまざまな側面から日本映画の歴史的な流れをたどることができます。さらに、アニメーション映画のコーナーを設置したのも新たな試みです。

展示品には新たに英語の解説を付し、幅広い層の方々が日本映画の豊かな歴史を学べるように構成されています。フィルムセンターが誇る貴重なコレクションの数々をどうぞご覧ください。

田中絹代 着色ブロマイド
田中絹代 着色ブロマイド
「頗る非常大博士 駒田好洋来演」ポスター(1904年頃) 
駒田は全国を巡回した先駆的な活動写真弁士
「頗る非常大博士 駒田好洋来演」ポスター(1904年頃) 
駒田は全国を巡回した先駆的な活動写真弁士
ナトコ映写機  
占領軍が日本の民主化教育に用いた16mm映写機
ナトコ映写機  
占領軍が日本の民主化教育に用いた16mm映写機
東映動画『こねこのスタジオ』(1959年)絵コンテ台本  
原画:森やすじ(康二)
東映動画『こねこのスタジオ』(1959年)絵コンテ台本  
原画:森やすじ(康二)
レフシー紙フィルム 
『たから箱』(1936年)
レフシー紙フィルム 
『たから箱』(1936年)
雑誌「活動写真界」(1911年)
表紙画:斎藤五百枝
雑誌「活動写真界」(1911年)
表紙画:斎藤五百枝
浅草富士館「富士週報」(1930-31年)  
表紙画:水島良成
浅草富士館「富士週報」(1930-31年)  
表紙画:水島良成
章の構成

Ⅰ 日本映画のはじまり 映画前史~1910年代
The Birth of Japanese Film: from the Pre-Cinema Period to the 1910s
Ⅱ サイレント映画の黄金時代 1920年代
The Golden Age of Silent Film: the 1920s
Ⅲ トーキー革命へ 1930年代
The Advent of Talkies: the 1930s
Ⅳ 戦時下の日本映画 1930年代後半~1945年
Japanese Film in Wartime: from the Late 1930s to 1945
Ⅴ 第二次大戦後の黄金時代 1945年~1950年代
The Postwar Golden Age: from 1945 to the 1950s
Ⅵ 日本映画のひろがり 1960年代以降[展示室ロビー]
New trends in Japanese Film: the 1960s [Reception area]
Ⅶ 日本のアニメーション映画
Japanese Animation

[Captions in both Japanese and English.]

2013年6月5日より、常設展内の「特別出品コーナー」で、日本で映画を扱った最初期の文献『実地応用 近世新奇術』を展示します。

『実地応用 近世新奇術』は、リュミエール兄弟のシネマトグラフやエジソンのヴァイタスコープが日本で初公開され好評を博した1897(明治30)年に発行された。同年発行の『自動写真術』とならんで映画に関する最初期の単行本だが、複数の異本が存在し、発行日や発行所など、現在でも解決されない文献研究上の疑問点がある。また本の中で、映画は「催眠術」「穏身術/陰身術」「怪力新奇術」と同等に並べられており、映画が当初人々にどのように紹介されたかを考える上でも興味深い。

展示期間:2013年6月5日(水)~終了日未定

※これまで特別出品コーナーで展示されていた“写し絵”のオリジナル種板・公演器具は常設展会場内に移設しましたので、引き続きご覧になれます。

“にっぽん映画史調査隊”! 小学生・中学生・高校生の団体鑑賞

フィルムセンターの常設展「日本映画の歴史」では、2011年4月から、小学校・中学校・高校の児童・生徒による団体訪問を受け入れます。さまざまな展示品をめぐりながら、当センターのスタッフが日本映画の豊かな歴史を解説します。全員に「ジュニア・セルフガイド」を配布します。

受け入れ可能日: 火曜日・金曜日
(都合により受け入れのできない日もあります)
所要時間: 約40分
申請: 学校の名義による申請が必要です。申請の方法につきましてはフィルムセンター情報資料室までお問い合わせください。
料金: 高校生以下は無料(引率の先生は観覧料がかかります)
受け入れ人数: 原則として20名まで

展覧会「日本映画の歴史」ジュニア・セルフガイド配布中!

フィルムセンターの常設展「日本映画の歴史」では、ジュニアの来館者の方々に「ジュニア・セルフガイド」を配布しています。展示品についてのクイズを解きながら、“映画大国にっぽん”の歴史をたどることができます。休み期間中の自由研究にも最適です!

[主な対象年齢:小学校高学年から中学生]

〒104-0031 東京都中央区京橋3-7-6
お問い合わせ: ハローダイヤル 03-5777-8600
東京国立近代美術館ホームページ http://www.momat.go.jp/

▼ 交通
東京メトロ銀座線京橋駅下車、出口1から昭和通り方向へ徒歩1分
都営地下鉄浅草線宝町駅下車、出口A4から中央通り方向へ徒歩1分
東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅下車、出口7より徒歩5分
JR東京駅下車、八重洲南口より徒歩10分

日程: 2015年3月7日(土)

「映画美術資料の保存とデジタル化」
講師:竹内悦子氏(映画美術監督)

フィルムセンターと日本映画・テレビ美術監督協会が共同して2010年より実施してきた「日本映画美術遺産プロジェクト」は、これまで水谷浩、松山崇という日本の映画美術の巨匠が遺した資料をリスト化、デジタル化してきました。プロジェクトの中心メンバーである美術監督竹内悦子氏をお招きし、溝口健二諸作品や『酔いどれ天使』『七人の侍』のデッサンをはじめ、このプロジェクトの成果を披露します。
所要時間:45分

*展示室ロビーで行われます。
※終了しました。


▼これまでの特別イベント
2014年3月1日
「写し絵ワークショップ」
講師:田中佑子氏、秋元乃里子氏、西尾直樹氏(劇団みんわ座)

「写し絵」は江戸後期に生まれ、ガラスに着色した「種板」と木製の幻燈機「風呂」により動く映像を見せる伝統芸能です。それを現代に甦らせた劇団みんわ座をお迎えし、ワークショップと展示中のオリジナル資料の解説を行います。

*ワークショップの後展示室へ移動します。展示室への入場には観覧料がかかります。
※終了しました。


2013年2月2日
「名機・ミッチェルNC型撮影機を操作する」
講師:稲垣涌三氏(撮影監督、日本映画撮影監督協会事務局長)

トーキー化以降、世界映画界の標準的キャメラとなり、日本の各撮影所でも愛用された名機・ミッチェルNC型を実際に操作しながら、その構造や特徴を解説していただき、経験談をお聞きします。

*資料を配布いたします。
*撮影は行われません。
※終了しました。

日程: 毎月第一土曜日 (休室の場合は第二土曜日)
時間: 0:00pm-

所要時間: 通常30~40分
参加方法: 開始時刻に展示室の入口にお集まりください(ロビーで実施されることもあります)。
料金: 無料(展示室内で実施の場合、観覧料がかかります。)

2011年4月から、月に一度、常設展「NFCコレクションでみる 日本映画の歴史」の解説を行っています。通常は当センター研究員による展示品の解説ですが、ゲストをお招きしてトークやワークショップを行うこともあります。詳細はこのホームページやメールマガジンでご確認ください。

*日時は変更されることがあります。変更の際はホームページやメールマガジンなどでお知らせします。

▼ これまでのトーク

《2015年度》

※4月は第1・2土曜日ともに休室のため開催いたしません。


《2014年度》

※4月は第1・2土曜日ともに休室のため開催いたしません。
5月3日  岡田秀則「日本の色彩映画―<1953年>を検証する」
6月7日  「音声資料紹介(6) 生駒雷遊の映画説明を聴く」
(1954年と1956年の「映画の歴史を見る会」で収録された、活動写真弁士の生駒雷遊によるアメリカ映画『毒流』(1916年)とイタリア映画『双燕の夢』(1913年)の語り約11分+10分を紹介します。特に、当時、日本映画に大きな影響を与えたブルーバード映画の代表作『毒流』は映像と共にその名調子を再現します。所要時間:約40分)
7月5日  「音声資料紹介(7) 谷天朗の映画説明を聴く」
(1954年と1955年の「映画の歴史を見る会」で収録された、活動写真弁士の谷天朗によるイタリア映画『椿姫』(1915年)と『サタン城』(1913年)の語り約12分+18分を紹介します。「神田日活」館や新宿「帝都座」にあって日活時代劇の説明で有名な谷天郎(当時の表記)ですが、今回はヨーロッパ映画でその名調子を偲びます。所要時間:約45分)
8月2日  岡田秀則「成瀬巳喜男と映画美術」
9月6日  入江良郎「最古の映画会社・吉澤商店」
10月4日  「音声資料紹介(8) 加藤柳美の映画説明を聴く」
(1954年から1956年の「映画の歴史を見る会」で収録された、活動写真弁士の加藤柳美によるフランス映画『マックスの近視眼』(1910年)とイタリア映画『薄馬鹿大将ダム君』(1911年)の語り、約7分+7分を紹介します。主に松竹メロドラマの情緒的な語りで人気だった加藤ですが、今回は初期ヨーロッパの喜劇でその名調子を偲びます。所要時間:約30分)
11月1日  「音声資料紹介(9) 樋口旭琅の映画説明を聴く」
(1954年と翌年の「映画の歴史を見る会」で収録された、活動写真弁士の樋口旭琅によるイタリア映画『ポンペイ最後の日』(1913年)とアメリカ映画『幌馬車』(1923年)の語り約14分+10分を紹介します。樋口は1920年代、浅草・帝国館でアメリカの連続映画の説明によって人気を得、トーキー以降は早稲田・銀座の全線座など映画館経営で手腕を発揮しました。今回は弁士廃業後25年ぶりの説明でその衰えぬ荘重な名調子を偲びます。所要時間:約45分)
12月6日  岡田秀則「2014年 新規収蔵資料の紹介」
1月10日  「音声資料紹介(10) 熊岡天堂の映画説明を聴く」
(1955年の「映画の歴史を見る会」で収録された、活動写真弁士の熊岡天堂によるイタリア映画『さらば青春』(1918年)とフランス映画『アッシャー家の末裔』(1928年)の語り、約12分+9分を紹介します。大正中期より売り出した熊岡天堂は、日本映画、外国映画を問わず活躍し、特に人情物の説明で知られました。今回は、のちの日本映画にも大きな影響を与えた2作品で名調子を偲びます。所要時間:約40分)
2月7日  情報資料室「紙資料の保存に対するフィルムセンターの取り組み」
3月7日  「映画美術資料の保存とデジタル化」竹内悦子氏(映画美術監督)(詳細は上記)


《2013年度》

※4月は第1・2土曜日ともに休室のため開催いたしません。
5月4日  「音声資料紹介(2) 徳川夢声の映画説明を聴く」
(1954年、近代美術館が主催した「映画と講演の夕」で収録された徳川夢声の『路上の霊魂』(1921年)の映画説明、後半部分の約21分を紹介します。夢声は『路上の霊魂』が1921年に封切られた折にも映画説明を務めました。所要時間:約45分)
※ご来場の方に上映会(1954年5月3日)当時のプログラム実物をプレゼント!
6月8日  「音声資料紹介(3) 大蔵貢の義太夫出語りを聴く」
(1962年に「映画の歴史を見る会」(ヤマハホール)で収録された、活動写真弁士出身で新東宝元社長の大蔵貢による『太功記十段目』出語りの約18分を、映像とともに紹介します。所要時間:約40分)
7月13日 大澤浄「ノンフィルム資料から読み解く映画監督・清水宏」
8月3日  岡田秀則「戦時期日本映画の南方工作」
9月7日  「音声資料紹介(4) 国井紫香の映画説明を聴く」
(1954年に「映画の歴史を見る会」(共立講堂)で収録された、活動写真弁士でのちに講談師としても活躍した国井紫香による記録映画『日露戦争記録』(1904-05年)の語り約13分を、映像とともに紹介します。所要時間:約40分)
10月5日  岡田秀則「映画ポスター再考」
12月14日 「音声資料紹介(5) 山野一郎の映画説明を聴く」
(1954年と1955年の「映画の歴史を見る会」で収録された、活動写真弁士でのちに漫談家としても活躍した山野一郎によるフランス映画『ジゴマ』(1911年)とドイツ映画『天馬』(1913年)の語り約8分+19分を紹介します。映画史初期の代表的な犯罪映画、探偵活劇の映画説明を山野一郎の軽快な語りで再現します。所要時間:約40分)
1月11日  浅利浩之「個人映画作家・荻野茂二」
2月1日  大傍正規「大藤信郎『くじら』『幽霊船』のデジタル復元」
3月1日  「写し絵ワークショップ」(劇団みんわ座)(詳細は上記)


《2012年度》

4月14日 「旧キネマ旬報社調査部資料」
5月5日  「展示映像にみるフィルムセンターの映画復元」
6月2日  「アニメーション作家 大藤信郎」
7月7日  「国産のカラー映画技術:コニカラー・システムをめぐって」
※8月は第1・2土曜日ともに休室のため開催いたしません。
9月1日  「関東大震災と日本映画」
10月6日  「女優・田中絹代の遺したもの」
11月10日 「日本のマックス・ランデー、関根達発」
12月1日  「映画のひかり」
1月12日  「五所平之助監督旧蔵資料」
2月2日  「名機・ミッチェルNC型撮影機を操作する」(詳細は上記)
3月2日  「音声資料紹介 映画説明の変遷を聴く」
(1958年に近代美術館が録音した音声資料を紹介します。映画評論家・映画史家の田中純一郎が司会進行役と解説をつとめ、往年の著名な映画説明者5人の実演を録音したものです。所要時間:約50分)


《2011年度》

4月9日  列品解説
5月7日  「日本映画と国家のかかわり」
6月4日  「記録映画・ニュース映画の発展」
7月2日  「日本映画への色彩の導入」
8月6日  「日本映画への音声の導入」
9月3日  「日本の南極探検映画」
10月1日  「日本の映画ポスター」
11月12日 「日本の映画宣伝メディア」
12月3日  「松山の伊藤大輔と伊丹万作」
1月7日  「資料でみる日活史・初歩篇」
2月4日  「フィルムセンターの映画カメラ・コレクション」
3月3日  「御園京平と<みそのコレクション>」

Calendar 上映・展示カレンダー
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The National Museum of Modern Art, Tokyo