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Exhibition 企画・展示情報

アニメーションの先駆者
大藤信郎

Noburo Ofuji: Pioneer of Japanese Animation
2010.6.29-9.9
会場

東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(企画展)

会期

2010年6月29日(火)~9月9日(木)

開室時間

11:00am-6:30pm
(入室は6:00pmまで)

休室日

月曜日

観覧料

一般200円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、MOMATパスポートをお持ちの方、キャンパスメンバーズは無料

*料金は常設の「展覧会 映画遺産」の入場料を含みます。
*( )内は20名以上の団体料金です。
*学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
*フィルムセンターの上映企画をご覧になった方は当日に限り、半券のご提示により団体料金が適用されます。

主催

東京国立近代美術館フィルムセンター

企画協力

津堅信之(京都精華大学准教授、アニメーション史研究家)

 日本のアニメーション映画史の中でも、大藤信郎ほど「孤高」の語が似合う作家はいないでしょう。1900年、東京・浅草に生まれた大藤は、国産動画の創始者のひとり幸内純一の助手を経て、江戸千代紙を素材に用いた“千代紙映画”を考案、1927年には「千代紙映画社」を旗揚げしました。当時“漫画映画”と呼ばれたこの分野で短篇を次々と発表して注目された大藤は、戦後さらに独自の表現を求めて色彩セロファンを用いた影絵映画の製作に着手、『くじら』(1952年)や『幽霊船』(1956年)はカンヌやヴェネチアなどの国際映画祭でも激賞されます。さらなる活躍が期待されていましたが、『ガリバー旅行記』と『竹取物語』という二つの長篇に取り組んでいた1961年、61歳で世を去りました。
 大藤は、生涯にわたって、自宅のスタジオで姉の八重氏とのコンビで作品を創造してきました。この「アニメーションの先駆者 大藤信郎」は、1970年のフィルムセンター開館に伴って八重氏から寄贈された資料を一般公開する初の機会となりますが、作品資料だけではなく、独特の技法を支えた機材や道具、切り紙によるグラフィック作品、海外との書簡、このたび復元された作業中の映像などを通して、よりアクティブな作家像が見えてくるでしょう。現在も、その名は毎日映画コンクール・アニメーション部門の「大藤信郎賞」として残されています。
 また、この展覧会では、未完成作品『竹取物語』のセル画の一部を、世界的アニメーション作家・山村浩二氏(『頭山』『カフカ 田舎医者』)の監修により動画化した映像を特別に公開します。現代アニメーションの偉才とのコラボレーションにより、大藤のなし得なかった最後の仕事が半世紀の時を超えて甦ります。どうぞご期待ください。

関連企画(映画上映)
アニメーションの先駆者 大藤信郎
2010年8月20日(金)-9月5日(日) *金・土・日曜日のみ
フィルムセンター小ホール(地下1階)
*詳細はこちら

※申込不要、参加無料(展示室の観覧券は必要です)。
※当日の企画上映チケットの半券をご提示いただくと、割引が適用されます。

日程: 2010年7月3日(土)
時間: 2:45pm-

ゲスト:おかだえみこ氏(アニメーション研究家)
テーマ:「アニメーション史における大藤信郎―大藤宅訪問の回想を交えて」
※終了しました。

日程: 2010年7月24日(土)
時間: 3:00pm-

ゲスト:津堅信之氏(京都精華大学准教授、アニメーション史研究家)
テーマ:「資料が語る大藤信郎の足跡―展示品解説を中心に」
※終了しました。

日程: 2010年8月28日(土)
時間: 3:00pm-

ゲスト:山村浩二氏(アニメーション作家)
テーマ:「よみがえる『竹取物語』―大藤信郎のセルを動画化して」
※終了しました。

Calendar 上映・展示カレンダー
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The National Museum of Modern Art, Tokyo