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Screening 上映・企画情報
大ホール

映画監督 篠田正浩

Masahiro Shinoda Retrospective
2010.2.20-3.20

2010年2月20日(土)~3月20日(土)

開催要領

★開映後の入場はできません。

会場=大ホール
定員=310名(各回入替制)
料金=一般500円/高校・大学生・シニア300円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)は無料
発券=2階受付
・観覧券は当日・当該回のみ有効です。
・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切ります。
・学生、シニア(65歳以上)、障害者の方は、証明できるものをご提示ください。
・発券は各回1名につき1枚のみです。

★3月の休館日:月曜日、2010年3月29日(月)-4月5日(月)
 ※2010年3月21日(日)-28日(日)は上映はありません。

 篠田正浩監督の記念すべきデビュー作『恋の片道切符』が公開されたのは、いまからちょうど50年前の1960年4月のことでした。同年の第2作『乾いた湖』で一躍「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ」の旗手として注目を集めた篠田は、その後も詩人・寺山修司や作曲家・武満徹など異種の才能とのコラボレーションを通して新たな映画表現の可能性を探り、1964年の『乾いた花』や『暗殺』、翌年の『美しさと哀しみと』で独自のスタイルと日本的な様式美を確立することになります。
 また、1965年に松竹を退社した後は「表現社」を中心とする独立プロへ活動の場を移して『心中天網島』(1969年)、『沈黙』(1971年)などの作品で新しい時代の日本映画をリードし、1980年代以降も『瀬戸内少年野球団』(1984年)、『少年時代』(1990年)、『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』(1997年)の「少年三部作」に代表される良質な日本映画をコンスタントに発表するかたわら、『鑓の権三』(1986年)のベルリン国際映画祭銀熊賞受賞、そして『舞姫』(1989年)、『スパイ・ゾルゲ』(2003年)のような国際的スケールの作品でも大きな話題を振りまいてきました。
 本企画では、監督引退を公言した『スパイ・ゾルゲ』にいたる29本の劇映画に長篇記録映画1本を加えた計30作品の上映を通して、我が国が世界に誇る映画監督・篠田正浩の足跡とその世界を回顧します。

1 恋の片道切符(82分・35mm・白黒)
2 乾いた湖(87分・35mm・カラー)
3 夕陽に赤い俺の顔(82分・35mm・カラー)
4 わが恋の旅路(91分・35mm ・カラー)
5 三味線とオートバイ(81分・35mm・カラー)
6 私たちの結婚(66分・35mm・白黒)
7 燃ゆる若者たち ―山の讃歌―(89分・35mm・カラー)
8 涙を、獅子のたて髪に(92分・35mm・白黒)
9 乾いた花(96分・35mm・白黒)
10 暗殺(104分・35mm・白黒)
11 美しさと哀しみと(104分・35mm・カラー)
12 異聞猿飛佐助(100分・35mm・白黒)
13 処刑の島(86分・35mm・カラー)
14 あかね雲(107分・35mm・パートカラー)
15 心中天網島(103分・35mm・白黒)
16 無頼漢(103分・35mm・カラー)
17 沈黙 SILENCE(130分・35mm・カラー)
18 札幌オリンピック(165分・35mm・カラー)
19 化石の森(117分・35mm・カラー)
20 卑弥呼(99分・35mm・カラー)
21 桜の森の満開の下(95分・35mm・カラー)
22 はなれ瞽女おりん(118分・35mm・カラー)
23 瀬戸内少年野球団(143分・35mm・カラー)
24 鑓(やり)の権三(ごんざ)(126分・35mm・カラー)
25 舞姫(123分・35mm・カラー)
26 少年時代(117分・35mm・カラー)
27 写楽 Sharaku(138分・35mm・カラー)
28 瀬戸内ムーンライト・セレナーデ(117分・35mm・カラー)
29 梟の城(138分・35mm・カラー)
30 スパイ・ゾルゲ(182分・35mm・カラー)

日程:2月20日(土)
時間:2:00pm-

『乾いた湖』上映終了後のトーク、Q&Aを予定
ゲスト:篠田正浩監督

日程:2月20日(土)
時間:5:00pm-

『夕陽に赤い俺の顔』上映前の舞台挨拶
ゲスト:篠田正浩監督

日程:3月10日(水)
時間:7:00pm-

『心中天網島』上映終了後のトーク、Q&Aを予定
ゲスト:篠田正浩監督

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The National Museum of Modern Art, Tokyo