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Exhibition 企画・展示情報

マキノ映画の軌跡

The Makino Picture Story
2008.1.8-3.30
会場

東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(企画展)

会期

2008年1月8日(火)~3月30日(日)

開室時間

午前11時-午後6時30分(入場は午後6時まで)

休室日

月曜日は休室

観覧料

料金:一般200円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生40円(20円)/中学生以下・障害者(付添者は原則1名まで)は無料
*料金は常設の「展覧会 映画遺産」の入場料を含みます。
*( )内は20名以上の団体料金です。小・中学生は無料です。
*学生、シニア(65歳以上)、障害者の方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
*フィルムセンターの企画上映をご覧になった方は当日に限り、半券のご提示により団体料金が適用されます。

主催

東京国立近代美術館フィルムセンター
立命館大学アート・リサーチセンター

 “日本映画の父”と称された牧野省三(1878~1929)が率い、長男の映画監督マキノ雅広(1908~93)を筆頭に多くのスターや名監督・スタッフを輩出した映画集団“マキノ”は、日本の映画文化の原点ともいえる存在です。牧野省三が1919年に設立した「ミカド商会」に端を発し、その後「牧野教育映画製作所」や「マキノ映画」「マキノプロダクション」といった名称で、京都の洛西地域を拠点に展開した映画の製作活動は、マキノ正博(雅広)が設立したマキノ・トーキーに至るまで、18年間にわたる巨大な軌跡を描きました。大衆芸能の伝統とモダニズムが融合した“マキノ”映画は、京都を日本のハリウッドへと変貌させる原動力となりました。
 この度フィルムセンターは、“マキノ”映画の総合研究プロジェクト「マキノ・プロジェクト」を推進する立命館大学アート・リサーチセンター(立命館大学G-COE「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」)との共催により、スチル写真、雑誌、遺品など同センター所蔵の関連資料を中心とする展覧会を開催いたします。昨年、同センターが京都で開催した「京都に咲いた映画文化―マキノ映画の魅力―」の展示品に、両主催者などの所蔵する関連資料を加えて、日本のエンタテインメントの歴史に燦然と輝く“マキノ”映画の系譜を紹介します。大ホールでの上映企画「生誕百年 映画監督 マキノ雅広」とともにお楽しみください。

●テレビドラマ『カツドウ屋一代』ビデオ上映

牧野省三の生涯を綴ったテレビドラマ『カツドウ屋一代』のうち、マキノ雅弘(雅広)監督が演出した一部の回を、展示室内でビデオ上映します。

協力:(株)人間プロダクション

1967年 人間プロダクション=毎日放送制作 NETテレビ放映 全26回
監修:マキノ雅弘(雅広)
オリジナル素材:16mm 白黒

上映開始時刻=12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00

・1月8日(火)~1月31日(木)

第4回 (47分)
1907年、フランスから輸入したゴーモン・パテ撮影機を手に入れた牧野省三が、撮影の度重なる失敗や周囲の反対をおして、活動写真の仕事に邁進することを心に決める。
監督:マキノ雅弘、長門裕之 脚本:本山大生 音楽:山本直純
出演:長門裕之(牧野省三)、南田洋子(省三夫人・知世子)、南原宏治(横田永之助)、浪花千栄子(省三の母)ほか



・2月1日(金)~2月29日(金)

第7回 (47分)
1908年、長男の正博が誕生。省三が発掘した逸材・尾上松之助は“目玉の松ちゃん”として一躍スターになるが、自分の活動写真の未熟さに悩む省三を妻の知世子は献身的に支える。
監督:マキノ雅弘、長門裕之 脚本:石森史郎 音楽:山本直純
出演:長門裕之(牧野省三)、南田洋子(省三夫人・知世子)、西村晃(尾上松之助)、南原宏治(横田永之助)ほか



・3月1日(土)~3月30日(日)

第26回 (最終回) 「不死鳥」 (47分)
1928年、社運をかけた大作『実録忠臣蔵』のフィルムを火災で失った省三は、失意の末に病に倒れ、ついに不帰の人となる。ラストには省三の葬儀映像も使用されている。
監督:マキノ雅弘 脚本:マキノ雅弘、水島善弥 音楽:山本直純
出演:長門裕之(牧野省三)、南田洋子(省三夫人・知世子)、津川雅彦(マキノ正博)、三角八郎(マキノ光雄)ほか



*このドラマは史実を基にしたフィクションです。

日程: 2008年1月26日(土)

時間:12:50-、15:30-(2回)

講師:冨田美香氏(立命館大学映像学部准教授)
展示品解説

日程: 2008年2月19日(火)

時間:14:40-、17:30-(2回)

講師:冨田美香氏(立命館大学映像学部准教授)
展示品解説
(※解説内容は前回と同様です)

日程: 2008年3月22日(土)
時間: 0:50pm-

講師:紙屋牧子(フィルムセンター客員研究員)
テーマ:「資料でみるマキノ雅広 映画をより愉しむために」

※参加無料(展示室の観覧券は必要です)
申込不要、各回30分程度

Calendar 上映・展示カレンダー
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The National Museum of Modern Art, Tokyo