In Celebration of UNESCO World Day for Audiovisual Heritage
このほど、東京国立近代美術館フィルムセンターでは、神奈川県相模原市にある映画専用保存施設(相模原分館)に増築棟(映画保存棟II)が完成し、今後新たに26万6千缶の映画フィルムを収蔵することが可能となりました。これにより、既存の映画保存棟I も合わせた全体の収蔵能力は48万6千缶に上ります。また映画保存棟IIには、紙資料から映画機材まで多様な映画関係資料を適切な温湿度で保管することができる専用の収蔵庫も併設されています。 一方、アメリカの議会図書館映画放送録音物部では、2007年、ジョージア州カルペパーに国立視聴覚保管センター(パッカード・キャンパス)が開設され、同施設では、映画を中心にした35の総合視聴覚保存庫と、124のナイトレート・フィルム専用ボールト、そして10ペタバイト仕様のデジタル・ストレージセンターによる、アナログとデジタルのハイブリッドな映像・音響の保存が進められています。
報告1:「フィルムセンター相模原分館の新映画保存庫」
議会図書館映画放送録音物部国立視聴覚保管センター/パッカード・キャンパス(バージニア州カルペパー)ディレクター。ジョージ・イーストマン・ ハウス国際写真映画博物館映画部長、L・ジェフリー・セルズニック映画保存学校ディレクター、ロチェスター大学映画・メディア学非常勤教授を歴 任。議会図書館では米国映画保存評議会の設立とナショナル・フィルム・レジストリー(国家映画登録制度)の制定に関わったほか、1996年から 2004年まで議会図書館の映像部門と映画テレビ図書館で代表を務めた。30年以上にわたり、著作権・知的財産権と、映画アーカイブの保存活動や 学術研究、公的な利用への影響について研究を行っている。 Audiovisual Heritage - See, Hear and Learn! ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」(10月27日) ※ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」についてはこちら |
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