Art東京国立近代美術館
Craft&Design東京国立近代美術館工芸館
MOMAT TOP
Screening 上映・企画情報
大ホール

生誕110年 映画監督 清水宏

Hiroshi Shimizu Retrospective in Celebration of the 110th Anniversary of His Birth
2013.6.5-6.30
2013.7.9-8.7
作品詳細
25 6/19(水) 3:00pm 7/21(日) 4:30pm 8/1(木) 7:00pm
ともだち
(13分・35mm・無声・白黒)

文化映画『京城』を当時の植民地・朝鮮で撮影中に、速成で撮影された短篇。現存プリントは音声が欠落しているが、作品の魅力は十二分に伝わり、その印象は残されたシナリオからも裏付けられる。内地から朝鮮に転校してきた少年(横山)が、民族服を着た現地の少年(李)と心を通い合わせる様子を描く。文化映画の申請がされたが却下され、劇映画として公開された。
※7月21日(日)の上映前に、主演の宋桓昌(ソン・ファンチャン)氏(俳優名・李聖春)による舞台挨拶を行います。

'40(大日本文化映画製作所)(監)(脚)清水宏(撮)厚田雄治(音)伊藤冝二(出)横山準、李聖春、南里金春

京城
(24分・35mm・白黒)

清水の撮った唯一の認定文化映画。都市の朝から夜までを点描する構成は1920‐30年代に世界的に流行した「都市交響楽」的なものを思わせる。噴水広場で車中から360度周回する移動撮影や、朝鮮人露天商や子どもたちへの注目に清水らしさが表れている。今後の再検証が待たれる1本。

'40(大日本文化映画製作所)(監)清水宏(撮)厚田雄治(音)伊藤冝二

必勝歌
(80分・35mm・白黒)

情報局が募集した愛国歌の一等当選となった「必勝歌」を基にして、松竹京都を中心とした監督たちが分担して撮ったオムニバス映画。共同脚本の岸松雄の回想によると、当初は清水とマキノ正博が主に演出する予定だったが、後になって溝口健二が加わることになり、脚本が書き足されたという。清水の演出部分は、国民学校の生徒たちの場面や、澤村アキヲ(長門裕之)と河村黎吉の親子の挿話などと思われる。

'45(松竹大船・京都)(監)(脚)淸水宏(監)(原)田坂具隆(監)マキノ正博、溝口健二、大曽根辰夫、高木孝一、市川哲夫(脚)岸松雄(撮)竹野治夫、斎藤毅、行山光一、三木滋人(美)堀保治(出)佐野周二、大矢市次郎、澤村貞子、島田照夫、小杉勇、三井秀男、齊藤達雄、高田浩吉、澤村アキヲ、河村黎吉、高峰三枝子、轟夕起子、田中絹代、上原謙、坂本武

■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・舞台設計 (音)=音楽 (出)=出演
■スタッフ、キャストの人名は原則として公開当時の表記を記載しています。
■特集には不完全なプリントが含まれていることがあります。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。

Calendar 上映・展示カレンダー
上映・展示カレンダー
The National Museum of Modern Art, Tokyo