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大ホール

追悼特集 映画監督 今村昌平と黒木和雄

Retrospective in Memory of Shohei Imamura and Kazuo Kuroki
2007.4.17-5.9
2007.5.17-6.10
作品詳細
20 4/27(金) 7:00pm 5/27(日) 4:00pm  
恋の羊が海いっぱい
(20分・35mm・カラー)

羊毛の宣伝用に書かれた羽田澄子の脚本を黒木がミュージカル風に改変した、日本のPR映画史の中でも特筆すべき異色作。早口のお針子たちのシーンは市川崑の映画を参考にしたもので、若き寺山修司の書いたラストシーンの歌の歌詞もPR映画という制度自体を挑発的に問うている。

’61(岩波映画製作所)(製)小口禎三、坊野貞男(脚)黒木和雄、羽田澄子(撮)清水一彦(録)長谷川良雄(音)小野崎孝輔(美)浅倉摂(衣装)森英恵(解)大平透(出)ペギー葉山、岡乃桃子、及川久美子、久里千春

わが愛北海道
(49分・16mm・カラー)

北海道の風土と基幹産業を紹介するPR作品だが、アラン・レネの『二十四時間の情事』(1959年)に刺激されていた黒木は、一組の男女に旅をさせるという構成にしてそのドラマ志向を実現させた。映画のトップに“ニシン御殿”での全裸のラブシーンを撮影したが、会社によって即座にカットされたという。

’62(岩波映画製作所)(製)小口禎三、坊野貞男(脚)黒木和雄、清水邦夫(撮)清水一彦、渡辺重治(録)久保田幸雄(音)松村禎三(解)木村功(出)及川久美子、関口正幸

日本発見シリーズ 群馬県
(30分・16mm・白黒)

黒木の初めてのテレビ作品で、全国の都道府県を紹介する「日本発見」シリーズ(通称「地理テレビ」)の一作。「青の会」の同志であるキャメラマン鈴木達夫との初仕事でもあり、移動撮影を駆使したのびやかな作品だが、会社の判断でオクラ入りにされた。

’62(岩波映画製作所)(製)高村武次、吉原順平(撮)鈴木達夫(録)久保田幸雄(録)鈴村和彦

■(監)=監督 (製)=製作 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色・コメンタリー (撮)=撮影 (美)=美術 (衣)=衣装 (録)=録音 (音)=音楽・選曲 (解)=解説・ナレーター (出)=出演
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■今夏に予定されている上映企画「特集・逝ける映画人を偲んで2004-2006」(7月27日-9月26日)には上記両監督の作品は含まれておりません。


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The National Museum of Modern Art, Tokyo